9月1日は防災の日です。夏休みを利用して県内の子どもたちも防災について学びました。
高知県の黒潮町の高校生と、高知市の小学生の取り組みを取材しました。
7月25日、黒潮町の大方高校で行われた「防災de night」。参加したのは、大方高校地域創造コースで地域学を学ぶ3年生や防災委員会の2年生教職員などを含め約30人です。
黒潮町は、南海トラフ地震が発生した時に最大34メートルの津波が想定されていて、大方高校は地域の避難所に指定され避難所の運営に生徒たちが協力することになっています。
大方高校では、25年1月に真冬の宿泊訓練も行っていて、今度は「真夏にも行うべき」だという声を受け、今回の訓練が行われました。
今回の訓練は真夏の夜に地震が発生し、電気が使えないなかで避難所の設営を行うという想定で行われました。生徒たちは二手に分かれて、体育館では気温31度、湿度は70パーセントを超えるなか、仮設テントの組み立てを進めます。
外では仮設トイレの設置が行われました。生徒たちはプライバシーを守りながら安全に行きやすくするにはどこに設置すれば良いのか、最善の方法を考えます。場所が決まるといざ設置です。
生徒たちは組み立て式の仮設トイレを、説明書書を見ながら組み立てます。夕食はレトルトカレーです。
電気が使えない想定のためカセットコンロでお湯を沸かします。生徒たちは、手際よくお湯や水でご飯ができるアルファ米に温めたレトルトカレーをかけ夕食を取っていました。
黒潮町で仕事をしているというこちらの女性は、子どもたちと一緒に訓練に参加していました。
生徒たちは、体験で見つけた課題を夏休み明けの授業で共有し、今後の訓練に生かしていくということです。
夏休み中の8月15日、高知市の介良小学校の第一児童クラブで、「地震から命を守る学習」が行われました。
県内でホームセンターなどを展開するフタガミの防災士など2人が講師をつとめ、子どもたち28人が地震から命を守るために大切なことを学びます。
県によりますと、南海トラフ地震の被害想定では、介良小学校のある高知市介良周辺の予想震度は最大で7、地震発生から60分以上経ってから津波が押し寄せ、最大3メートルから5メートル浸水するほか、液状化が発生する可能性が高いエリアがあります。
子どもたちがまず教わったのは「カエルのポーズ」。揺れから自分を守りながら周りの状況が確認できる体勢で、マットの上に乗って揺れを体験します。揺れているときは腰を上げずに腕を広げることがポイントです。
続いは、地震で部屋の床にガラスや物が散乱した状態を、靴下や裸足で歩く体験です。特殊なマットをの上を歩いて疑似体験します。ケガをせず、安全に逃げるために寝室に靴を備えておくことの大切さを実感していました。
■井上琢己アナ
「避難場所へ移動する際に、ブロック塀の倒壊も想定されます。ブロックがいかに重くて避難時に危険かを体感します」
今度はブルーシートを使って津波の高さを再現、波ではなく水の塊が襲ってくることをイメージしながら、30センチの津波で人が流され、50センチで車が、1メートルで木造の家が部分的に倒壊するという話に聞き入っていました。
フタガミが企画する、子どもたちに「命を守るための備え」を意識してもらう教室は、夏休み期間中、県内の20の児童クラブで開催を予定しています。夏休みの期間中だからこそ時間をかけて防災について学ぶことができます。
地域の人たちを守る避難所の設営について学んだ高校生。
地震や津波の恐ろしさを知り、普段からの心構えを教わった小学生。こうした取り組みがいざという時に家族を、地域を支える存在に繋がっていきます。
