ケニアのムバディ財務相は20日、中国との交渉を通じドル建て債務を人民元建てに転換し、返済期間の延長を図っていると明らかにした。

  ムバディ氏は首都ナイロビでのインタビューで、年10億ドル(約1470億円)に上る対中債務の返済負担を軽減し、国家予算に余裕を持たせることが協議の目的だと述べた。具体的な時期には言及しなかったものの、交渉はまもなく妥結する見通しだという。

  「米ドルから人民元に切り替えると、自動的に金利がほぼ半分に下がる」と同氏は述べた上で、返済期間の調整もケニアにとって有利だと説明。「われわれにとって大きな節約になる」と語った。

Kenyan Treasury Secretary John Mbadi Interview

ムバディ財務相

Photographer: Kang-Chun Cheng/Bloomberg

  ケニア財務省のデータによれば、対外債務は3月末時点で405億ドル。このうち144億ドルが世界銀行、75億2000万ドルはユーロ債の投資家、50億4000万ドル近くが中国からの借り入れだ。国際通貨基金(IMF)は、ケニアを債務返済の高リスク国と分類している。

  2024年に国家財政が深刻な圧力にさらされたケニアは、債務問題への対応を進めている。同年、政府の歳入強化策に対する反政府デモが広がり、ルト大統領の政権はそうした政策の撤回を余儀なくされた。

  ムバディ氏によると、今回の中国との協議は、港湾都市モンバサとナイロビ、さらにナイバシャを結ぶ高速鉄道の建設に関連した融資が対象となっている。この50億ドル規模の鉄道プロジェクトは、ケニア独立から60年余りの間で国内最大のインフラ開発となる。

原題:Kenya in Talks With China to Convert Dollar Loans Into Yuan Debt (抜粋)

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