【高知駅前競演場】
高知駅前は、1970年までよさこい祭りの舞台として使われていました。それから40年、高知の陸の玄関で鳴子の音が響くことはありませんでしたが、2010年に高知商工会議所青年部が演舞場として復活させ、よさこいを盛り上げてきました。

その高知駅前演舞場が、2025年からは競演場として新たな歴史を刻み始めます。

7月29日。高知市の高知商工会館に青年部が集まり、オリジナルのメダルを制作していました。競演場に変わるということでメンバーたちも気合十分です。

■高知商工会館 青年部
「演舞場をまず運営してノウハウを蓄積してそこから競演場にあげていきたいという思いでやってきた。やっと競演場にあがれたという気持ちで。新しく高知駅前がスタートするというところはすごく楽しみ」
「大きな節目やと思う。チームのための競演場なんでしっかりした設えが必要かなと思う。意気込みが違います」

ただ、演舞場から競演場にかわることで例年以上に多くのチームが踊りに来ることが予想されます。このため円滑に運営できるように青年部のOB・OGの力を借りてスタッフを増員して対応するということです。

一方、競演場になることで縮小せざるを得ない取り組みもあります。
「正調踊りが今まで2日間開催されていたんですけど1日目が審査対象時間内ということで2日目の審査が終わった時間帯の1日のみに変更になってます」

これまでは、飛び入り参加で正調よさこいを踊る演出を取り入れていましたが、本祭2日目の1回のみとなります。

今回大きく変更するのが演舞のスタイルです。
会場はこれまでと同じ高知駅南口の「こうち旅広場」の有料駐車場ですが、これまでの踊り子が回遊するスタイルから多くのチームがスムーズに踊れるように、幅25.2メートル、奥行き12.6メートルのステージを設けて演舞するかたちに変わります。

■近藤弘子実行委員長
「今年競演場になれたのは今までやってきた先輩方、歴代実行委員長はじめ、先輩方の実績のおかげだと思っている。今年は必ず成功させたい」

先輩たちから受け継いだ熱い思いを胸に、2025年からは「競演場」として地域を盛り上げます。

【熱中症対策】
一方、数年前から大きな課題となっているのが「熱中症対策」です。
今年から事業所などでも対策を講じることが義務化されたこともあって、よさこい祭りの競演場・演舞場も新たな熱中症対策との取り組みを始めます。

よさこい祭り競演場連合会の丁野信二会長に話を聞きました。

■よさこい祭り競演場連合会 丁野信二会長
「今年初めての取り組みとして各競演場・演舞場に休憩所を設置しようかと思っている」

休憩所は、熱中症の疑いがある場合に、沿道の観客や踊り子を受け入れる場所になります。

■丁野信二会長
「各競演場・演舞場統一した休憩所という看板を掲げているのでそちらの方へ行くと横になれるベッドを構えるとか水分を取れるとか身体を冷やすとか、そういう道具を設置していますし、場所(会場)によっては看護師も待機している場所もある。よりよい祭りにしたいと思うので皆さんぜひ、競演場・演舞場にお越しください」

【愛宕商店街】
よさこい祭りの舞台の1つ高知市の愛宕競演場では運営を支えるボランティアに向けた説明会で熱中症対策を呼びかけました。

愛宕競演場実行委員会の矢原道貴委員長は参加した高校生などに必ず食事をとることや少しでも異変を感じたら冷房が効いているところで休憩することなどを呼びかけました。

■愛宕競演場実行委員会 矢原道貴委員長
「僕らが倒れてしまうと会場ができなくなってくるんです。そのためにもちょっとでもしんどいとか、頭痛がし始めたとか明らかにいつもの自分とは違うとなった時にはすぐに持ち場のリーダーに言って休憩をとるようにしてください」

また、愛宕競演場では今年初めて観客にも注意を呼びかけようとプラカードやポスターを作成。カードを手に持ったボランティアが競演場内を巡回するなどして水分補給やこまめな休憩を呼びかけます。

矢原委員長は2024年に運営を行うなかで危険な暑さを感じたと話し、熱中症に気を付けながらよさこい祭りを盛り上げたいと意気込みました。

■矢原委員長
「うちのスタッフもそうだし、お客さんが倒れるとかチームの人が倒れるとか昨年ちょっと異常だったんで、ちょっと今年いい加減(熱中症対策)やらないといけないなと思って。こまめに水分を取ってもらい、踊りに夢中になりながらも、やっぱり楽しむ心もありながらのご自身のことも大切にしてもらって涼めるときは涼んでもらう。適度な休憩をとってもらうそんな感じでよさこいを楽しんでもらいたい」

【よさこい応援幕】
8月1日。高知市の帯屋町のアーケードに縦2、5メートル、横4メートルの応援幕が登場しました。この幕は、県外のよさこい関係者が高知のよさこいに恩返しをしたいと企画したもので全国の450組の個人や団体からの寄付をうけて作成しました。

デザインは、京都を拠点に活動する漫画家・「よさ恵」さんが手がけ、幕には、寄付をしたチームや個人の名前のほかに「ただいま 高知」のメッセージが。

毎年「ただいま」と言えるようにとの思いを込めました。県外のよさこい人の想いが詰まった応援幕はよさこい祭り本番を熱く見守ります。

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