公開日時 2025年06月17日 05:00

ドラゴンアイ異変「渇き目」 岩手八幡平、予測不能
「目玉」を囲むように水が青く縁取る「ドラゴンアイ」(上、2024年5月)。中央部をリング状に囲うはずの水が見えなくなってしまった=16日、八幡平・鏡沼(いずれも岩手日報社提供)

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琉球新報朝刊

 岩手県八幡平市と秋田県にまたがる八幡平(1613メートル)・鏡沼で雪解けシーズンに現れる「ドラゴンアイ」に異変が生じている。本来、中央部を青く縁取るはずの水が突然見えなくなり、竜の瞳は「ドライアイ」状態になった。地元識者は沼に沈んでいた氷が浮き上がり、水が見えなくなったと指摘。市観光協会は「予測不能で神秘的な雪解け現象を楽しんで」と早期の来訪を勧めている。
 雪が残る中央の「目玉」を、リング状に青い水が囲む幻想的な景観で全国的に有名なドラゴンアイ。16日も朝から多くの観光客が現地を訪れた。イメージと異なる光景に宇都宮市から訪れた40代女性会社員は「せっかく来たけれど自然のことだから仕方ない。来年、またタイミングをみて来たい」と残念そうだった。
 同協会によると、11日までは周縁部に水が確認できたが、13日に訪れると「消えた」状態になっていた。
 なぜ水が見えなくなったのか。2017年から4年間現地を調査し、メカニズムに詳しい盛岡一高の山岸千人教諭(56)は「水が消えたように見えるのは、水中に沈んでいた氷が浮き上がったため」と分析する。
 山岸教諭は▽例年より積雪が多く、氷の層が厚くなり浮力が増した▽周縁部の浮上を押さえ込んでいた雪が、雨や気温上昇により早く解けた▽周縁部に、ひびが入り浮力とのバランスが一気に崩れて氷の層が浮き上がった―とみる。(岩手日報)
「目玉」を囲むように水が青く縁取る「ドラゴンアイ」(上、2024年5月)。中央部をリング状に囲うはずの水が見えなくなってしまった=16日、八幡平・鏡沼(いずれも岩手日報社提供)

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