室町幕府の歴代将軍の古文書を紹介する特別展が、京都橘大(京都市山科区)の図書館展示スペースで開かれている。領地の所有を認めたり、命令や裁きの結果を伝えたりするシンプルな文書だが、権力を掌握してゆく過程がうかがえる貴重な7点を厳選した。無料、31日まで。(矢沢寛茂)尊氏の書状(手前)などについて説明する野田教授(京都市山科区で)尊氏の書状(手前)などについて説明する野田教授(京都市山科区で) 大学が購入し、文学部歴史学科の教材として使われている史料を、野田泰三教授(日本中世史)の解説文付きで紹介している。

全文を義満が書いた御内書(京都橘大学提供)全文を義満が書いた御内書(京都橘大学提供) 初代将軍となった尊氏の書状は、京に入った直後で征夷大将軍など正式な官位に就かないまま、内々に公家の所領を認めた内容。あやふやな立場と対照的に、名前に添えた花押の力強さが印象に残る。 3代将軍の義満の書状は、2点を並べた。興福寺の東北院主宛てに全文を自筆した御内書は、行を追って書き出しが下がるという独特の癖が分かる。花押は武家式から公家式に改められており、朝廷内でも後に太政大臣まで上りつめた権勢の一端がうかがえるという。 野田教授は「背景と書の格式などを照らし合わせることで、歴史の断面を感じられる」としている。 午前10時~午後4時(日曜、祝日を除く)。見学希望者は、前日までに同大学図書館課(075・574・4118)に申し込む。#kyoto特集へ

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