国内最大の生糸生産量を誇る群馬県安中市の「碓氷製糸」は16日、1877年創業の桐生市の織物製造会社「森秀織物」などと協力し、県オリジナルのシルクを使った掛け布団と
作務衣(さむえ)
を開発したと発表した。価格は税込みで110万円と22万円で、碓氷製糸の土屋真志常務は「桐生伝統の技術を使った心地良い肌触りを味わってほしい」とPRしている。
開発した作務衣を着て掛け布団を紹介する土屋常務(右)=16日、群馬県安中市で開発した作務衣を着て掛け布団を紹介する土屋常務(右)=16日、群馬県安中市で
 商品は、江戸幕府第11代将軍徳川家斉が愛用していたといわれる桐生織伝統の高級織物「
御召(おめし)
」を活用。御召は糸を
撚(よ)
る「八丁
撚糸(ねんし)
機」を使って織られ、森秀織物によると、八丁撚糸機を現在も使っている事業者は全国でも珍しいという。材料には、県オリジナル蚕品種で染色しやすい「ぐんま200」や熱に強く良質な繭ができる「なつこ」による生糸を使っている。

 商品開発は、繊維産業の活性化を図る県の支援事業を活用した。掛け布団はシングルサイズが税込み110万円などで、温泉旅館などからの注文を想定しているという。 碓氷製糸は今後、富岡製糸場などと連携して工場見学を開催するなどして繊維産業の観光資源化を目指している。 商品の問い合わせは、同社(027・393・1101)へ。

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