【NQNロンドン=蔭山道子】16日午前の欧州株式市場で主要な株式相場は軒並み下落し、主要株価指数はいずれも前日終値を1%あまり下回っている。米金利の上昇や中東情勢を巡る警戒感が投資家心理を冷やしている。前日の米国株相場が下落したのを受け、欧州市場でも運用リスクを回避する動きが先行している。
英国時間11時半時点で、欧州主要600社の株価指数であるストックス600は前日比1.4%ほど低い水準で推移している。欧州アルセロール・ミタルなど鉄鋼株の下げが目立つ。鉱業や銀行、航空・防衛、消費関連などと幅広い銘柄・業種に売りが出ている。一方、スウェーデンの通信機器大手エリクソン株は上昇。1〜3月期決算は2ケタ減収となったものの、売り上げが年後半に安定するとの見通しを示したことが好感されている。
英FTSE100種総合株価指数とドイツ株価指数(DAX)は前日比でそれぞれ1.5%ほど下げている。フランスのCAC40は同1.3%ほど低い。
ロンドン外国為替市場でユーロの対ドル相場は横ばい圏。英国時間11時半時点では1ユーロ=1.0620〜30ドルと、前日の16時時点とほぼ同じ水準となっている。欧州経済研究センター(ZEW)が16日公表した4月のドイツ景気予測指数が市場予想以上に改善し、ユーロ買い・ドル売りを誘った。半面、英国時間16日の取引で米長期金利が4.6%台と高い水準で推移しており、ユーロ売り・ドル買いも入った。
英ポンドは対ドルで1ポンド=1.2440〜50ドルと、前日の同16時時点からほぼ横ばいの水準となっている。円の対ドル相場は1ドル=154円50〜60銭と、前日の同16時時点と比べて20銭の円安・ドル高となっている。日米の金利差に着目した円売り・ドル買いが出ている。
ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)で北海ブレント先物相場は1バレル89ドル台に下落した。ロンドン地金市場協会(LBMA)の金価格は1トロイオンス2369ドル台に下げている。非鉄金属は、国際指標となるロンドン金属取引所(LME)の銅3カ月先物、アルミニウム3カ月先物、ニッケル3カ月先物がいずれも下げている。
