MozillaとMistralが提携
Mozillaは9月16日(米国時間)、仏Mistral AIとの提携を発表した。Mistralは、2023年にフランスで設立されたAI企業。英語以外の言語への対応を重視したオープンウェイトの大規模言語モデル(LLM)を開発しており、米国大手(OpenAI、Anthropic、Googleなど)に対する欧州の選択肢として注目されている。
今回の提携の背景には、Webブラウザーに統合されるAIが一握りの企業によるクローズドなモデルに集中し、検索エンジンからAIモデル、そしてそれらをつなぐサービスまでもが支配されてしまうことへの危機感がある。独立系のWebブラウザーを擁するMozillaと、欧州のフロンティアAI企業であるMistralが手を組むことで、特定企業の技術エコシステムに縛られない選択肢を提供するのが狙いだ。
具体的には、「Firefox」でベータ版としてテスト中のAI機能「Smart Window」(日本未提供)に、Mistralのモデル「Mistral Small 4」が導入される。「Mistral Small 4」は、Mistralが「Apache 2.0」ライセンスで提供する最新鋭のオープンウェイトモデルで、まずは米国・カナダで提供される。「Smart Window」は米国・カナダに加えフランスへの対応がアナウンスされており、年内には欧州への展開が拡大される見込み。
なお、「Smart Window」では「Mistral Small 4」以外のモデルを選択することも可能。「Mistral Small 4」はあくまでも“推奨モデル”で、「Gemini 3.1 Flash Lite」や「Qwen3-235B」といったほかのモデルも選べる。
「Smart Window」のモデル選択画面。「Mistral Small 4」が推奨(Recommended)として表示され、「Gemini 3.1 Flash Lite」「Qwen3-235B」も選べる
