新たな防衛協力は、単なる装備調達にとどまりません。欧州とウクライナの技術や生産力を結ぶ構想が動き始めました。
欧州連合(EU)は、プロジェクト「フレイヤ」を基盤に、ウクライナと共同で低コストのモジュール式ミサイル防衛システムを開発する計画だ。欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長が9月16日、欧州議会で行った年次演説で明らかにした。
pravda.com.uaによると。
私たちは、ウクライナと共同で低コストのモジュール式ミサイル防衛システムを開発したいと考えています。この協力の基盤となるのが、プロジェクト「フレイヤ」です。ここでは、ウクライナ人の実戦経験と革新性、欧州の技術的リーダーシップ、そしてもちろん、欧州の大規模な生産能力を組み合わせます。
– ウルズラ・フォン・デア・ライエン
EU、単一供給元への依存低減を目指す
ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長によると、ウクライナとEUは、共通の武器供給元である米国への依存を低減する必要がある。
欧州委員会の委員長は、プロジェクト「フレイヤ」はあくまで第一歩にすぎないと強調した。さらに、SAFE(欧州防衛産業強化)計画の残余資金を活用し、ウクライナ企業が参加する共同プロジェクトを実施する新たな計画を立ち上げると述べた。
さらなる取り組みが必要です。SAFEの残余資金を活用し、ウクライナ企業との共同プロジェクトのための新たな計画を立ち上げます。
– ウルズラ・フォン・デア・ライエン
ウクライナと欧州、すでに防衛プロジェクトで協力
9月8~9日には、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がノルウェーで防衛企業の幹部らと会談し、弾道ミサイル防衛プログラム「フレイヤ」についても協議した。これに先立ち、ゼレンスキー大統領はプロジェクトの作業が進行中だと明らかにし、米国の支援に期待を示していた。
9月11日には、ブリュッセルでEU・ウクライナ・ドローン連合の発足会合が開かれた。同連合には、ウクライナ企業9社と欧州企業9社が参加した。
これにより、プロジェクト「フレイヤ」は、ウクライナとEUのミサイル防衛分野における協力深化と、武器の共同生産の基盤となる見通しだ。
