2020年4月に行われたネプチューン・ミサイルの発射実験。General Staff of the Armed Forces of UkraineウクライナがAI搭載ミサイルの開発を進めている。これは、進化する自律型戦争において初の試みとなる。ウクライナの国営イノベーションプラットフォーム「Brave1」によると、複数の企業がこの取り組みに参加しているという。ウクライナ軍のドローンやロボットにはすでに、AIが幅広く組み込まれている。
ウクライナは現在、AIを搭載した攻撃ミサイルの開発を進めている。同国の攻撃兵器の自律化が進むなか、これは初の試みであると同時に重要な一歩でもある。

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ウクライナの国営イノベーションプラットフォーム「Brave1(ブレイブ1)」はBusiness Insiderの取材に対し、この構想に関わる複数の企業がAI搭載ミサイルの開発を進めている事実を認めた。
ウクライナ企業はこれまで、ドローンや戦闘用ロボットにAIを幅広く組み込み、意思決定や航法、標的の捕捉といったことまでAIが担うようになっている。だが、ミサイルへの応用はまだ新しい領域だ。
「AIは当初、ドローンに対して大規模に導入された」
Brave1のCEOを務めるアンドリー・フリツェニュク(Andrii Hrytseniuk)氏はBusiness Insiderにそう語った。
「処理速度はそれほど速くない。ドローンには十分だが、ミサイルにははるかに高い速度が要求される」
彼は、AIがいまや「ミサイルシステムにも着実に組み込まれつつある」と明かした。
「ドローンに見られるような数百規模のソリューションには至ってはいないが、すでに初期の成功例が出ており、数多くの開発が進行中だ」
フリツェニュク氏は2026年5月のインタビューで、ミサイルやドローン、レーダーなどのシステム向けにAIベースの部品を開発しているウクライナ企業が200社を超えると語っていた。
ウクライナは巡航ミサイルと弾道ミサイルの開発に多額の投資を行ってきた。現在はその兵器にAIを搭載する統合に軸足を移している。 Frédéric Pétry/Hans Lucas via Reuters Connect
ウクライナ政府が、ロシア領内の軍事拠点やエネルギー施設への攻撃にしばしば使っている「長射程攻撃兵器」の開発への投資を強化するなか、ミサイルにAIを搭載する動きも勢いを増しているようだ。
戦場におけるイノベーションを推進したウクライナの前国防相ミハイロ・フェドロフ(Mykhailo Fedorov)氏はキーウで、軍事系スタートアップへの投資を目的とする話題のベンチャーファンドを鳴り物入りで立ち上げたばかりだ。彼は9月第2週、自身が優先的に取り組む分野の一つとして「低コストの攻撃ミサイル」を挙げ、「将来的にはAI搭載ミサイル」とも語った。
ウクライナ企業が自国のミサイルにAIをどのように活用しているのか、また開発がどこまで進んでいるのかは、依然として明らかになっていない。Brave1によると、この技術はウクライナの能力を底上げするものではあるが、プロセスから人間を完全に排除するものではないという。
このアプローチは、AIをより広範な戦闘システムに活用してきたウクライナのこれまでの方針とも重なる。兵士と防衛企業の双方が、ドローンに完全な自律行動をさせるべきではないとして、作戦において人間が何らかの形で関与し続ける必要性を強調してきた。
ウクライナ・ロシア双方のドローンが戦場に溢れ返ったこの1年、戦争における自律化は著しく進んだ。ドローンが常時監視する前線には幅数マイルに及ぶ「キルゾーン」が生まれ、そこではわずかな動きでさえ精密攻撃の引き金になりかねない。
ウクライナ当局は、負傷者の搬送や物資輸送といった特に危険性の高い任務において、可能な限り兵士を地上ロボットやドローンに置き換える方針を打ち出している。これも、戦闘の自律化を一層進めようとする流れを反映したものだ。

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