女子ゴルフツアーソニー日本女子プロ選手権最終日 ( 2026年9月13日    石川県 片山津GC白山C(6755ヤード、パー72) )

プレーオフを制し、大会初優勝を果たして喜ぶ山下美夢有
Photo By 共同

 2打差の4位から出た山下美夢有(25=花王)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算9アンダーで並んだ吉沢柚月(22=三菱電機)とのプレーオフ(PO)を1ホール目で制し、大会初優勝を飾った。国内ツアーは24年11月の大王製紙エリエール・レディース以来2年ぶりの通算14勝目。国内メジャー4勝、同3冠はいずれも11人目の快挙。山下をはじめ米ツアー組5人がトップ10に入った。

 やっぱり山下は強かった。世界ランク6位、昨年のAIG全英女子オープン覇者が女子プロゴルファー日本一の称号を手にした。PO1ホール目で吉沢に引導を渡すと「歴代チャンピオンも素晴らしい方ばかり。私もそこに名を刻めてうれしい」と誇らしげだった。

 「ティーショットがめっちゃ曲がった」。山下にしては珍しくフェアウエーキープ6回と制御に苦しんだが「ラフに入れたら割り切って得意な距離に残すことを心がけた」と冷静なマネジメントで対応。深いラフに入れた正規の18番も残り88ヤードに刻み、52度のウエッジで1メートルに寄せてしのいだ。前日に駆けつけたコーチの父・勝臣さんが「100ヤード前後の距離感は天性」と絶賛するアイアンショットで勝ち切った。

 石川県は母・有貴さんの出身地で自身も墓参りなどで何度も訪れている第二の故郷。今夏も勝臣さんの故郷・富山と石川を巡り、海鮮やラーメンを堪能した。「初めて石川でプレーして優勝できて良かった」。山下も地震や水害には心を痛める。被災者の力になることをモチベーションに戦い、石川県に1000万円を寄付することを決めた。

 22年ワールド・サロンパス・カップ、22、23年のツアー選手権リコー杯に続き、国内メジャー3冠を歴代2位の年少記録25歳42日で達成した。残すは日本女子オープンのみで前人未到の4冠に王手をかけた。それでも身長1メートル50の小柄な女王は世界の頂点を見据え、今後は主戦場の米国に戻る。「米ツアーでも優勝を目指して私らしく頑張りたい」と決意を新たにした。

 ≪3冠達成11人目≫国内メジャー3冠達成者は山下が11人目。25歳42日での達成は諸見里しのぶ(23歳59日)に次ぐ歴代2位の年少記録。メジャー4勝も11人目で畑岡奈紗(20歳266日)、樋口久子(24歳31日)に次ぐ歴代3位の年少記録となる。なおメジャー最多優勝は樋口久子の17勝。

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