【舛添直言】東西統一から36年、今なお残る明確な格差

舛添 要一

舛添 要一
国際政治学者

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2026.9.12(土)

9月9日、ベルリンの連邦議会(下院)で演説するAfDのワイデル共同代表(右)とメルツ首相。この日の討論でメルツ首相は「リマイグレーション(逆移民)」を、肌の色や生まれに基づく「民族浄化」の言い換えに過ぎないと厳しく批判した(写真:ロイター=共同)

 9月6日に投票が行われたドイツ東部のザクセン・アンハルト州の州議会選挙では、移民排斥をうたう極右の「ドイツのための選択肢(AfD)」が大勝し、世界に大きな衝撃を与えている。ただ、過半数は制していないので、直ちに州の政権をとれるわけではない。しかし、今回の結果はドイツ政治に大きな地殻変動をもたらしたことは確かであり、今後の展開が注目される。AfD躍進の原因は何か。

トランプもイーロン・マスクもAfD躍進を絶賛

 ザクセン・アンハルト州の州議会(定数83)選挙の結果は、得票率・議席数で見ると、AfDが43.8%・39議席、CDU(キリスト教民主同盟)が17.2%・15議席、SPD(社会民主党)が9.3%・8議席、緑の党が8.9%・8議席、左派党が8.6%・8議席、BSW(ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟)が5.3%・5議席である。投票率は、前回より17.5ポイント高い77.8%であった。

 2年前のチューリンゲン州の州議会選挙でも、AfDは32.8%を得票して第1党になっているが、CDUなどが連立を組んで、州の政権を渡さなかった。

 AfDがBSWと連立を組めば政権が誕生するが、BSWは正式な連立には慎重で、まずは個別政策をめぐる協議に入った。

 BSWは、2024年1月に設立された左派ポピュリスト政党である。創設者のザーラ・ワーゲンクネヒトは東ドイツ出身の女性政治家で、「保守的左派」(経済政策では左派、移民・社会政策では保守的)とされる。ドイツ統一以降の資本主義の過度な進展には批判的である。

左派ポピュリスト政党「BSW」創設者のザーラ・ワーゲンクネヒト。旧東ドイツの出身である(写真:DPA/共同通信イメージズ)

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 極左であるが、AfDと同様に、移民規制を主張する。また、ウクライナ支援に対しても批判的な点もAfDと似ている。西欧諸国の軍拡にも反対する。

 AfDもBSWもポピュリスト政党であり、両者はライバル関係にある。

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