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AZ-COM丸和ホールディングス(HD)は8月22日、2月にグループ会社の丸和運輸機関が埼玉県松伏町で稼働させた首都圏基幹物流センター「AZ-COM Matsubushi EAST」を報道公開した。

「AZ-COM Matsubushi EAST」の外観
「AZ-COM Matsubushi EAST」は、AZ-COM丸和HDから丸和運輸機関に賃貸され「総合食品物流プラットフォーム」のメイン施設として運用しているもので、現在は主要荷主であるマミーマートやダスキン(ミスタードーナツ事業)の業務を中心に7割程度の稼働状況となっているが、親和性の高い荷主の誘致を進め今期中の100%稼働を目指す。
5層構造の建物は三温度帯対応で、1階を冷蔵、2階を冷蔵・冷凍、3~5階を常温として運用しており、延床面積は8万2530m2。
1階はマミーマート向けのチルド倉庫(10℃帯)で、入庫から検品、仕分けなどを行い、マミーマート90店舗中41店舗への配送を受け持つ。
2階はミスタードーナツ向けの冷凍・冷蔵エリアで、可動ラックには950パレットの保管が可能。従来のセンターでは、マイナス25度帯エリアで仕分け作業を行っていたが、チルドエリアでの作業に切り替えることで、作業環境の改善につなげている。
3階は、ミスタードーナツと庫内仕様や運用などに関する協議を稼働前から綿密に行った常温エリアで、2階と併せてミスタードーナツの関東物流センターと位置付けられ、首都圏1都6県に加え長野県、新潟県を含めたミスタードーナツ330店舗に配送を行っている。

常温エリアの一部はビニールカーテンで仕切られ、夏場の温度上昇から保護の必要な商品を扱う
4階と5階の一部はマミーマート向けのエリアで、7200~7500アイテム31万ケースの保管が可能となっているほか、「センター前センター」として、デバンニングを含めた入出庫などにも対応する。

400席を備えるカフェテリア
5階には、400席を備えるカフェテリアが設けられており、3種類の日替わりメニューから1食450円で栄養バランスの取れた食事を取ることがことができる。

センター内に設置された「安全道場」
同じく5階には「安全道場」と名付けられた研修エリアを確保し、かご台車での安全な作業方法など、センター内での作業に関する実践的な教育を受けることができる。

車両などの情報を一元管理する「管制センター」
センター内には、車両位置・運行状況などを一元的に把握・管理することのできる「管制センター」を設置。丸和運輸機関の吉川営業所として車両やドライバーの運行管理を行うほか、積載物の内容照会や気象状況などを含めた情報を一元的に把握し、車両運行を高度な最適化に導く「コントロールタワー機能」を持つ。
現在は丸和運輸機関の自社車両をコントロールしているが、将来的には「AZ-COMネットワーク」に加盟している企業のパートナー車両についても対象にする方針。

建物の下部に設置された免震装置
建物は、地震に強い免震構造となっているほか、敷地内には300㎘のインタンクと発電機2台を備え、停電が発生しても約23日間給電することができる仕様とするなど、高いBCP対応力を持つ。
■「AZ-COM Matsubushi EAST」施設概要
所在地:埼玉県北葛飾郡松伏町田島南1-1
延床面積:8万2530m2
用途:荷主複合型三温度帯対応センター
総投資額:250億円
主要設備:PCaPC造5階建て、免震構造、インタンク(300kℓ)、非常用発電機(1400KVA)、洗車機、顔認証セキュリティなど
隣接地には「WEST」を建設中
投資額740億円の「社運かけた事業」
「AZ-COM Matsubushi EAST」の隣接地には、主要取引先であるマツキヨココカラ&カンパニー(MCC)のロジスティクス業務(物流センター機能)高度化を通じた「価値共創に向けたビジネスインフラへの投資」の建設を進めており、MCCの物流改革を加速させる計画。
「EAST」「WEST」を合わせた投資額は約740億円と、AZ-COM丸和HDにとっては「社運をかけたプロジェクト」(谷津恭輔事業戦略部部長)で、同社が描く「次世代3PL No.1プラットフォーム」の基幹施設としての役割が期待されている。
「AZ-COM Matsubushi (WEST・EAST)」は、都心から25㎞圏内の立地優位性に加え、2025年の東埼玉道路開通により首都圏全域に広がるグループの配送ネットワークの中核としての役割を担う。
両棟ともに免震構造採用により、BCP物流拠点としての機能も兼ね備え、経済社会の変化に対応した最先端設備を持つ総合物流プラットフォームの構築を目的としている。
■「AZ-COM Matsubushi WEST」概要
所在地:埼玉県北葛飾郡松伏町田島南1-1
延床面積:12万1370.16m2
構造等:PCaPC造、免震構造、非常用発電機(1400KVA)、顔認証セキュリティなど
着工:2026年3月
竣工:2028年9月(予定)
総投資額:489億円
AZ-COM丸和HD 決算/4~6月の売上高6.2%増、営業利益28.5%減
