アメリカのドナルド・トランプ大統領は8月18日夜、19日午前0時1分(東部標準時)に発動予定だった、一部のカナダ製品に対する50%の関税実施を3日間延期すると発表した。
延期措置はマーク・カーニー首相との電話会談を経て行われ、発動2時間前の延期発表となった。今回の追加関税の対象は合計280億ドルを超える数百種類の製品で、合板からアイスホッケーのスティックまで幅広い品目が含まれている。
トランプ大統領は延期の理由について、「カナダとアメリカが文書の最終確定を条件に合意に達した」とSNSに投稿した。また今回の合意によって、バイデン前政権によって中止されたキーストーンXLパイプライン計画(アルバータ州からアメリカ・メキシコ湾岸の製油所への石油パイプライン計画)が復活する可能性にも言及した。
ホワイトハウスは今回の延期措置について、トランプ政権が関税の発動理由として挙げていた問題に関して、カナダ側が譲歩する姿勢を示したためとしている。
マーク・カーニー首相は声明で「大きな進展があった」としながら、「まだ重要な作業が残されている」とし、暫定合意や譲歩の内容、キーストーンXLパイプライン計画などについては触れなかった。首相は「この(重要な)作業を続ける一方で、カナダは国内において、より強く、より自立した、競争力のある経済の構築に引き続き注力する」とした。
両首脳の電話会談後、カナダ・アメリカ貿易担当のドミニク・ルブラン大臣は、ジェイミソン・グリア通商代表、ハワード・ラトニック商務長官と協議にあたった。グリア通商代表は声明で、合意には「全てのアメリカ製品に対する包括的な市場アクセス、経済安全保障に関する取り組み、デジタル貿易の整合」などが含まれると述べた。
(記事 高城玲)
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