カカオ
赤い品種(写真左):UF18、黄色い品種(写真右):W10

ダバオ・デル・ノルテ州が10年以上ぶりに国際的な高級カカオ市場へ復帰した。同州の「カパロン協同組合(Kapalong Cooperative)」が生産した高品質の発酵・乾燥カカオ豆6トンが、ニュージーランド向けに輸出された。

貨物は6月30日にパナボ港から積み出され、ニュージーランドの高級カカオ取扱企業「ラウティニ社(Rautini Ltd.)」との供給契約に基づき出荷された。

今回の輸出は、ダバオ・デル・ノルテ州のカカオ産業にとって大きな節目となる。同州では、生産性やカカオ豆の品質向上、市場開拓を目的とした政府の支援が進められてきた。

貿易産業省ダバオ地方事務所(以下DTI-11)のロメオ・カスタニャガ所長は、今回の輸出は行政機関と民間部門が長年連携して取り組んできた成果だと述べた。

カスタニャガ氏は、「今回の輸出は、政府と民間部門の強固な連携の成果を示すものだ。特にDTIの『RAPID Growth Project』を通じた継続的な支援により、農園の生産性向上、カカオ豆の品質改善に加え、カパロン協同組合の供給網における栽培面積の拡大が実現し、今回の成果につながった」と語った。

また、輸出市場が求める品質基準を満たすうえで、カカオ農家と協同組合の取り組みも重要な役割を果たしたと強調した。

カスタニャガ氏は、「カカオ農家と協同組合が改良技術や適正な農業管理手法、収穫後の発酵技術を積極的に導入してきたことが、ニュージーランド市場の厳しい品質基準を満たすことにつながった」と説明した。

今回の輸出では、DTIダバオ・デル・ノルテ州事務所と農業省ダバオ地方事務所(DA-11)が、技術支援や販路開拓、国際品質基準への適合に向けた指導を行った。

関係者は、今回の輸出を機に、地元カカオ農家の販路拡大が期待されるとともに、ダバオ・デル・ノルテ州が世界の高級カカオ市場における産地としての存在感をさらに高めることにつながるとの見方を示した。

今回輸出されたカカオ豆はカパロン町で収穫されたもので、ニュージーランドのチョコレートメーカー向けに出荷された。これにより、ダバオ・デル・ノルテ州は10年以上ぶりに国際市場への復帰を果たした。

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