イタリアの有力紙「Corriere della Sera」は、LCCのイージージェットeasyJetが、エールフランスKLMとの間でコードシェアやインターライン契約を含む商業提携を模索していると報じました。

 報道によると、イージージェットはパリのシャルル・ド・ゴール空港やアムステルダムのスキポール空港において、エールフランスKLMと提携を結ぶことを検討しています。実現すれば、イージージェットの広範な欧州域内ネットワークを活かしてエールフランスやKLMオランダ航空のハブ空港へ旅客を輸送し、イージージェットの乗客はエールフランスKLMの長距離国際線ネットワークへの接続が可能になります。

 この動きの背景には、米投資ファンドのアポロ・グローバル・マネジメントによるイージージェットの買収合意があります。アポロはイージージェットのネットワーク価値を最大化するため、大手フルサービスキャリアとの戦略的パートナーシップの構築を優先方針に掲げており、今回の構想はその一環とみられます。従来の「競合」関係から一転し、主要ハブでの戦略的パートナーへと関係性を転換させる狙いがあります。

 一方で、実現に向けては課題も残されています。エールフランスKLMは当面の優先課題としてスカンジナビア航空の過半数株式取得やTAPポルトガル航空への出資を掲げており、現時点で本件に関する公式なコメントを控えています。また、LCCであるイージージェットの予約・運航システムがFSCとのコードシェアやスルーチェックインに対応できるかなど、移行コストや運用のハードルも指摘されています。

 現段階では初期の戦略的オプションの検討段階とみられますが、欧州のメガキャリアと大手LCCによる本格的なハブ連携が実現すれば、欧州市場の勢力図に大きな影響を与えることになりそうです。Photo : easy jet

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