AAM開発の株式会社 SkyDriveは8月18日、オーストラリア・豪ゴールドコーストのヘリコプター運航会社、 Gold Coast Helitoursが5機をSkyDriveから購入することになったと発表した。両社で基本合意に達し、意向を表明するLOI (Letter of Intent)を交わした。遊覧サービスの航路案についても合意していて、高級リゾートへの再開発が進むマリーナ・ミラージュで、2028年にも遊覧飛行に乗り出す方針だ。

2028年に2機、2029年に3機 価格、納入日程でも基本合意

Gold Coast Helitoursが購入の意向を示したのは「SKYDRIVE(SkyDrive 式 SD-05 型)」で、5機のうち2機を2028年に納入し、残る3機を2029年に納入することを含め、価格、納品スケジュール合意に達した。

ゴールドコーストはヘリコプターによる遊覧飛行が盛んで、新しいエアモビリティの社会実装を目指すAAM構想が進められている。

Gold Coast Helitoursのチーフパイロット兼ディレクター、Scott Menzies氏は「静音性と環境性能に優れた空飛ぶクルマ(編集部注:「SKYDRIVE」のこと)がフライトラインナップに加わることで、これまでにない新しい空の旅を提供できます。この美しい海岸線こそ、そのスタートにふさわしい最高の舞台です」とコメントしている。

SkyDriveの福澤知浩代表取締役CEOも「Gold Coast Helitours 様は、長年の安全運航の実績と、次世代モビリティに対する明確なビジョンをお持ちの素晴らしいパートナーです。オーストラリア初となる機体導入の合意を、業界をリードする志を持った事業者様とともに発表できることを大変光栄に思います」と述べている。

発表は以下の通りだ。

オーストラリア初となる「空飛ぶクルマ」導入に向けGold Coast Helitours と LOI を締結

~2028 年、ゴールドコーストでの遊覧サービス開始へ。5 機導入を計画~

 コンパクトな「空飛ぶクルマ」(※1)の開発・製造・販売を行う株式会社 SkyDrive

(本社:愛知県豊田市、代表取締役 CEO 福澤知浩、以下「SkyDrive」)は、オーストラリア・ゴールドコーストを代表するヘリコプター運航会社の Gold Coast Helitours(本社:オーストラリア・ゴールドコースト、チーフパイロット兼ディレクター Scott Menzies)と、「SKYDRIVE(SkyDrive 式 SD-05 型)」の機体購入に向けた基本合意(LOI)を締結したことをお知らせいたします。これにより、5 機の購入および具体的な価格・納品スケジュール(2028年に2機、2029年に3機納入予定)の基本条件合意に至りました。

 また、遊覧サービスの航路案についても合意いたしました。なお、SkyDrive とオーストラリアの運航事業者が、機体導入に関する覚書を締結するのは今回が初となります。

■ 背景

 世界の観光都市で持続可能な交通手段への転換や静粛性に優れた新しい移動体験へのニーズが高まる中、オーストラリア屈指のリゾート地でありヘリコプター遊覧が盛んなゴールドコーストでは、新しいエアモビリティの社会実装を目指す、Advanced Air Mobility(AAM)構想の推進が図られています。

 こうした動きのもと、長年にわたり安全なヘリコプター運航実績を持つ Gold Coast Helitours は、環境に優しく高い静粛性を誇る空飛ぶクルマのメリットを活かし、次世代の空の移動の展開と観光エコシステムを構築したいと考え、今回の合意に至りました。

■ 遊覧サービスの航路案

SkyDrive と Gold Coast Helitours は、2028 年に「マリーナ・ミラージュ、メインビーチ(Marina Mirage)」(※2)にある既存ヘリポートを拠点としたオーストラリア初の空飛ぶクルマの遊覧サービスの開始を計画しています。

⚫ 離着陸地点: マリーナ・ミラージュ、メインビーチ(Marina Mirage)

⚫ 飛行概要: ブロードウォーター、サウスポート、サーファーズパラダイスの上空を巡る約 10 分間の周回コース

■ インフラとネットワークの拡大について

SkyDrive と Gold Coast Helitours は、2028 年の商用開始に向けて、規制当局からの型式 証 明 の 取 得 を 進 め て ま い り ま す 。 ま た 、 運 航 基 盤 と し て サ ウ ス ポ ー ト 飛 行 場(Southport Airfield)における専用バーティポート(離着陸場)や整備・技術支援(MRO)拠点の整備を推進します。将来的には、サウスポート飛行場を整備拠点とし、ゴールドコースト市内や主要商業地区、ゴールドコースト空港を結ぶ空飛ぶクルマのネットワークの構築を目指します。

■ 各社コメント

▲Gold Coast Helitours チーフパイロット兼ディレクター Scott Menzies 氏

長年にわたり、私たちは多くのお客様に空からのゴールドコーストの絶景をお届けしてきました。静音性と環境性能に優れた空飛ぶクルマがフライトラインナップに加わることで、これまでにない新しい空の旅を提供できます。この美しい海岸線こそ、そのスタートにふさわしい最高の舞台です。

▲株式会社 SkyDrive 代表取締役 CEO 福澤 知浩

Gold Coast Helitours 様は、長年の安全運航の実績と、次世代モビリティに対する明確なビジョンをお持ちの素晴らしいパートナーです。オーストラリア初となる機体導入の合意を、業界をリードする志を持った事業者様とともに発表できることを大変光栄に思います。

■ Gold Coast Helitours について

Gold Coast Helitours は、マリーナ・ミラージュ、メインビーチ(Marina Mirage)に専用ヘリポートを構える、ゴールドコーストを代表するヘリコプター運航会社です。エアバス H125 をはじめとする多様な機体ラインナップと、30 年以上にわたる実績・経験豊富なスタッフ陣を擁し、観光遊覧飛行やチャーター運航をはじめ、企業のビジネス輸送、空中撮影、消防防災・捜索救助・資材輸送といった高度な特殊運航まで、多岐にわたる航空サービスを提供しています。設立以来「無事故」の安全実績を誇り、卓越した安全性とサービス品質を最優先に掲げ、地域の観光活性化および多様な社会ニーズに応え続けています。

https://www.goldcoasthelitours.com.au/

※1 空飛ぶクルマとは:電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運航形態によって実現される、利用しやすく持続可能な次世代の空の移動手段です。諸外国では、Advanced Air Mobility(AAM)や Urban Air Mobility(UAM)と呼ばれています。

引用元:国土交通省(令和 8 年 3 月付)https://www.mlit.go.jp/koku/content/001994084.pdf

※2 メイン・ビーチにあるマリーナ・ミラージュはマクリス・グループ(Makris Group)により 5 億ドル規模の再開発が進められており、水辺の洗練された高級リゾート地へと生まれ変わります。この再開発では、マリオット・インターナショナルによる全 126 室の「マリーナ・ミラージュ・ゴールドコースト、ラグジュアリーコレクションリゾート」をはじめ、38 戸のプライベートレジデンス、ヘリポートアクセスを備えた 78 隻収容のスーパーヨットマリーナ、そして広大なダイニング、ショップ、ウェルネス施設が誕生します。完成は 2029 年を予定しています。

基本合意(LOI)の締結式の様子。左がGold Coast Helitours チーフパイロット兼ディレクター Scott Menzies 氏、右がSkyDrive グローバルインテリジェンスオフィサー 安河内佳祐氏ゴールドコーストのビーチを飛行する「SKYDRIVE」のイメージ(編集部注:2028年の遊覧ルートが実線で示され、点線で将来ルートが示されている) AUTHER

村山 繁

DroneTribune代表兼編集長。2016年8月に産経新聞社が運営するDroneTimesの副編集長を務め、取材、執筆、編集のほか、イベントの企画、講演、司会、オーガナイザーなどを手掛ける。産経新聞がDroneTimesを休止した2019年4月末の翌日である2019年5月1日(「令和」の初日)にドローン専門の新たな情報配信サイトDroneTribuneを創刊し代表兼編集長に就任した。現在、媒体運営、取材、執筆、編集を手掛けながら、企画提案、活字コミュニケーションコンサルティングなども請け負う。慶應義塾大学SFC研究所ドローン社会共創コンソーシアム研究所員、あおもりドローン利活用推進会議顧問など兼務。元産経新聞社副編集長。青森県弘前市生まれ、埼玉県育ち。

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