
内側が光の当たり具合などで虹色や瑠璃色に輝く抹茶わん「耀変天目」=甲賀市信楽町田代のMIHO MUSEUMで
甲賀市信楽町田代の美術館「MIHO MUSEUM」で、光彩を放つ工芸品に焦点を当てた夏季特別展「虹色みぃつけた!」が開かれている。花鳥図が鮮やかな螺鈿(らでん)輪花盆、長い年月をかけて虹色になった銀化ガラスのわん、獅子をかたどった杯など約50点が並ぶ。30日まで。
約800年前の中国で焼かれ、加賀藩の前田家に伝えられてきた抹茶わん「耀変天目(ようへんてんもく)」(国重要文化財)がひときわ目を引く。漆黒の器の内側には星のような斑紋が浮かび上がり、見る角度や光の当たり具合で神秘的な虹色や瑠璃色に輝く。「器の中に広がる宇宙」と例えられ、窯の中で偶然起きた化学変化によって生まれたと考えられている。同館での展示は6年ぶり。
貝殻の真珠層の輝きを生かした平安時代の矢入れ具「紫檀螺鈿宝相華鳳凰文平胡籙(したんらでんほうそうげほうおうもんひらやなぐい)」(国重要文化財)も並ぶ。また、光の分光や三原色になどに関する体験ができるコーナーがあり、大型スクリーンで虹ができる仕組みを示す動画を上映する。
高橋夕美恵主任学芸員は「光がさまざまな色に見える作品の不思議さや楽しさを体感してほしい」と話す。
月曜休館(ただし、月曜が祝日の場合は開館し、翌日休館)。入館料は一般1300円、高校大学生千円、中学生以下無料。(中川翔太)
