
「多くの読者に届いてほしい」と話す「琉球怪談」著者の小原猛さん=13日、那覇市・ジュンク堂書店那覇店
沖縄県内出版社が手がけた本から発行年を問わずお薦めの一冊を選ぶ「第8回ゲキ推しの1冊! この『沖縄本』がスゴい!」に、小原猛さん著「琉球怪談 現代実話集 闇と癒しの百物語」(ボーダーインク)が選ばれた。13日にジュンク堂書店那覇店で記者発表があり、書店関係者でつくる実行委員会から怪談ブームの今年にふさわしい一冊として紹介された。
2011年発行の同著は沖縄にまつわる怪談が百話収録されている。
小原さんは、新刊本もある中で15年前に出版された同著が受賞したことに「うそじゃないの」と驚いたという。実際に聞いた怪談話を収録しているため、話に登場する死者をしのんで、死者の知人が何冊も購入したエピソードも紹介。「ただ怖がらせたいわけではない。沖縄の文化を感じながら読んでほしい」と話した。
編集を担当したボーダーインクの新城和博さんは「怪談も文芸の一つ。死者との対話や出会いは沖縄の文化の中で非常に重要な要素だ」と解説した。
受賞作は県内40書店の店頭で紹介される。(社会部・仲程香野)
