(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)は6日、ワールドカップ(W杯)の運営などを担う子会社設立の計画を巡り、謝罪の声明を出した。もし、インファンティノ会長が謝罪によって辞任要求が収まると考えていたのであれば、大きな間違いだろう。

FIFAの幹部は前日、モロッコでの緊急会議後にインファンティノ氏への支持を表明したばかりだった。だが、インファンティノ氏は依然として激しい批判にさらされ、欧州サッカー連盟(UEFA)によるボイコットの可能性にも直面している。

モロッコのラバトでの幹部会後、FIFAは声明を出し、過ちがあったことを認めた。W杯の商業権と運営権を売却するという物議を醸した提案が加盟国に突如提示されたことについて、進め方に問題があったと謝罪した。

この提案は撤回されたものの、サッカー界では依然、多くの人がインファンティノ氏の辞任を求めている。

UEFAはボイコットの方針を継続

反発を主導したのは55協会が加盟するUEFAだ。UEFAは先週、提案が有効な間、FIFA主催のイベントや大会を全面ボイコットすることで合意した。

FIFAが改めて火消しに動く中、UEFAは地域統括団体の中で真っ先に反応した。

UEFAは6日の声明で「UEFAの加盟協会は、FIFA大会への不参加にまつわる条件を非常に明確にしていた」と言及。「第一に、主要大会の売却案が撤回されなければならない。第二に、サッカーのあり方を歪(ゆが)めようとするこうした試みは二度と行われないという確約が必要になる」と説明した。

そのうえで「これらの条件は満たされていない。加えて、UEFAは1日の声明で、インファンティノ会長に対する信頼を失ったことを明言した。その立場は変わらない」とした。

モロッコのラバトで行われた女子アフリカ・ネーションズカップの試合後、・スタジアムを後にするインファンティノ会長=5日/Abdelmajid Bziouat/AFP/Getty Images
モロッコのラバトで行われた女子アフリカ・ネーションズカップの試合後、・スタジアムを後にするインファンティノ会長=5日/Abdelmajid Bziouat/AFP/Getty Images

UEFAの姿勢はFIFAにさらなる圧力をかけている。

UEFAには世界の強豪チームやトップ選手が所属するほか、9月5日からU―20(20歳以下)女子W杯を開催するポーランドも加盟している。

UEFAはボイコットの方針を維持しており、FIFAが土壇場で新たな開催国を探す必要に迫られるかどうかは見通せない状況だ。多くの主要国を失う結果になるかもしれない。

CNNは来月の大会についてFIFAにコメントを求めている。UEFAは6日の最初の声明以外にはコメントを控えた。

幅広い批判

ただ、FIFAの謝罪を一蹴したのはUEFAだけではない。

プロ選手を代表する組織「国際プロサッカー選手会(FIFPRO)」も、FIFAに対して一層の改革を求めている。

FIFPROは6日の声明で「子会社設立案の撤回により、取り返しのつかない決定は回避された」ものの、信頼回復には至っていないと説明。撤回された計画を「会長権限の深刻な乱用」と非難した。

南米サッカー連盟(CONMEBOL)も6日に見解を発表し、インファンティノ氏やFIFAに対して比較的寛容な姿勢を示した。

CONMEBOLは声明の中で、物議を醸した計画を撤回したFIFAの判断を歓迎しつつ、FIFA会長の進退を問う臨時総会の開催を支持する考えはないと述べた。

来年前半に予定されるFIFA会長選に向け、現行のスケジュールに従うという。

今のところ、次期会長選でインファンティノ氏の対抗馬として立候補を希望する人は、11月18日までに申請する必要がある。

ただ、インファンティノ氏のリーダーシップに対する批判が高まっている現状を踏まえると、それまで持ちこたえられるかどうかさえ不透明だ。

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