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鳴り物入りでオープンしたものの、待ち時間の長さや暑さ対策など、多くの課題が浮き彫りとなった本島北部の大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」。開業から1年が経ち、現場ではどのような改善が進められてきたのか、この1年の取り組みと「いま」を追いました。

去年7月25日、沖縄本島北部の新たな大型観光施設として開業した「ジャングリア沖縄」。県内外から大きな注目を集める中での船出となりましたが、開業直後はアトラクションの待ち時間の長さや混雑緩和など、多くの課題が浮き彫りとなりました。
開業1周年を迎えたおととい、運営会社が記者会見を開き、この1年間の実績を発表しました。入場者数は隣接するスパリゾートの利用者も含めておよそ100万人。売上高は100億円に上る見通しです。
運営会社の加藤代表は、来場者数について「思うような数字に至っていない」としながらも、売上高については「地域とともに積み上げた成果だ」と述べました。

ジャパンエンターテイメント 加藤健史代表「(Q.売り上げ100億は好調と言える?)我々自身が好調かどうかでちょっとご意見は差し控えますけれども、やはり、もともとこの事業がなければですね、100億円というのが生み出せる状況にはない。その事業が始まって地域の皆さんと作った100億円だというふうに思っていますので、そういった意味では価値がある100億円なのかなというふうに思っています」

また、りゅうぎん総合研究所によりますと、この1年間の経済効果は494億円に上ると算出。これは、プロ野球春季キャンプによる経済効果(224億円)や、寄港した大型クルーズ船の乗客による経済波及効果(161億円)を大きく上回る試算です。
さらに「魅力ある施設」へと進化させるために――。開業当初から課題とされてきた点は、この1年でどのように改善されたのでしょうか。

1つ目は、「アトラクションの回転率」です。ジャングリアのアトラクションの多くは、ヘルメットやハーネスなどの安全装置を取り付ける必要があり、体験までに時間がかかっていました。その結果、来場者がほかのアトラクションを回りきれないという問題が生じていました。
特に一番人気の「ダイナソーサファリ」は、スタッフによる演出が多いためオペレーションに時間がかかり、最大で「300分待ち」となることもありました。
そこでスタッフの習熟度を上げて時間短縮を図り、現在ハーネスが必要なアトラクションでは、体験できるまでの時間を当初の半分に短縮。「ダイナソーサファリ」でも、開業時と同規模の来場者があった年末年始の待ち時間を、最大60分にまで大幅に短縮させました。

さらに、今年4月に導入された新たなアトラクション「やんばるトルネード」。1回に48人が搭乗可能で、直径16メートルの円盤が回転しながら傾き、頂上では体が逆さまになる絶叫マシンです。
こうした高回転型アトラクションの導入により、待ち時間の短縮と体験できる数の増加につながり、現在では1日に平均でおよそ4つのアトラクションを楽しめるようになっています。
そして2つ目の課題が、「暑さ対策」です。日差しが強い沖縄の夏場において、園内に日陰や休憩場所が少ないことが大きな課題となっていました。

これに対し運営会社は数億円規模の追加投資を実施。大型の屋根や400席以上の座席、ミストファンを備えた休憩エリアを新たに2カ所整備したほか、園内のベンチやパラソルを去年より4割増やしました。
愛知県からの来場客「沖縄ですし、やっぱり暑いのかなというのが一番不安であったんですけど、暑さ対策がすごく考えられているなと思いました」
豊見城からの来場客「日差しがなくて、日陰になって風が吹いたら、ある程度やっぱり涼しさとかもあるので、屋根とかあって本当に助かっていますね。口コミもあまり正直よくなかったので、どうかなと思っていたんですけど、もう一回子どもとかもまた来たいと今の段階で言っている」
そして、夏ならではの、こんな取り組みも!

山本真帆記者「ことしから始まったびしょぬれショーで、暑い夏でも大変涼しいです!」
暑さ対策の一環として、今年から水を使った演出やイベントを大幅に強化。全身びしょ濡れになって楽しむ来場者の姿が見られました。
来場客(Q.いまどのくらい楽しい?)「マックス!」(Q.何が楽しかった?)「ペットボトルの水(かけるのが楽しかった)」
直面した課題に一つひとつ向き合い、改善を重ねてきたジャングリア沖縄のこの1年。沖縄本島北部、そして県全体を牽引する観光施設へと定着できるか、模索の道のりはこれからも続きます。

様々な対策が行われているジャングリアですが、実は県内各地の商業施設で、出張イベントを行っていて、参加した県民にジャングリアへの率直な意見を「葉っぱ」の形をした紙に書いてもらう取り組みを行っています。
現在は5200枚も集まっていて、7割が応援するメッセージとなっているんですが、中には暑さ対策や子どもが楽しめるパークを要望するような厳しめの意見も書かれています。
