2026年7月12日 17:00 | 2026年7月12日 23:34 更新 [無料]

支援者と握手して当選を喜び合う石森さん(右)=12日午後9時55分ごろ、宮城県柴田町船岡の事務所
任期満了に伴う宮城県柴田町長選は12日投票が行われ、即日開票の結果、いずれも無所属新人で、元町議会議長の石森靖明(きよあき)氏(41)が元町議の森裕樹氏(49)を破り、初当選した。
同町船岡の事務所では午後9時半過ぎ、当選確実の知らせを聞いた支持者らが「やった」などと歓声を上げた。石森氏は、集まった100人以上を前に「町民の声に耳を傾け、政策を一つ一つ着実に進めたい。町民みんなが自慢できる柴田町をつくる」と決意を新たにした。
石森氏は、町議らを中心に機動的な後援会組織を構築し、態勢づくりで森氏に先行した。選挙戦で、子育て支援の充実やデマンド交通の新たなルート整備を訴え、幅広い層から支持を集めた。
森氏は、さくら青年会議所会員らの支援を受け、企業誘致や起業支援による経済活性化、稼げる観光施策の必要性を訴えたが、広がりを欠いた。
当日の有権者は3万738人。投票率は43・29%で、選挙戦となった2014年を9・08ポイント下回った。
(高橋唯之)
石森靖明さんって、どんな人? 家事を効率的にこなし、「先を読む力」を養う

支援者らと万歳をして当選を喜ぶ石森さん(左から3番目)=12日午後9時50分ごろ、宮城県柴田町船岡の事務所
「子育て世代の代表として、町政やまちづくりに関わりたい」。町議を目指した志を貫きながら、町民との対話を重視する町政運営を目指す。
宮城県石巻市の旧牡鹿町出身で、仙台大進学を機に2003年に柴田町に移り住んだ。卒業後は同大職員として勤務。消防団や地域づくり協議会メンバーとして、防災やイベント企画に携わってきた。
仕事で家を空ける時間が長い分、家事にも率先して関わる。カレーライスが人気メニュー。「掃除や洗濯を効率的にこなす『先を読む力』は仕事にも生きている」と笑顔を見せる。
物腰穏やかで親しみやすく、後援会幹部は「まちづくりに懸ける情熱と冷静な判断力の両方を兼ね備えている」と評する。
移動手段はもっぱら、趣味のロードバイク。ナスやキュウリなど家庭菜園も楽しむ。柴田町上名生の自宅に、妻と娘2人と暮らす。
[いしもり・きよあき] 1984年8月17日生まれ。石巻市出身。桜美林大院修了。仙台大職員を経て、2021年の町議選で初当選。2期目の昨年4月、最年少で議長に就任。41歳。
【記者が解説】町民との対話と新しいアイデアで、持続可能なまちづくりを

支持者から花束を受け取る石森さん=12日午後9時55分ごろ、宮城県柴田町船岡の事務所
【解説】柴田町長選は石森靖明(きよあき)氏が新人同士の一騎打ちを制した。主体的に活動する後援会の組織力が広範な支持につながった。
石森氏は4月中旬から、朝のあいさつ運動やつじ立ちなど、選挙に向けた準備を本格化。町中心部や山間部などでミニ集会を計23回開き、幅広い地域、世代に浸透した。
ミニ集会での落ち着いた話しぶりから一転、選挙戦では声のトーンを最大限に高めた。時に眉間にしわを寄せ、「20年、30年後も持続可能なまちづくりができるのは私しかいない」と声を張り上げた。事務所に届いた10通以上の手書きの手紙や応援メッセージが心の糧となった。
町は現在、新図書館建設や船岡城址公園のスロープカー更新など大型事業が進む。町債の返済額は2029年度まで毎年15億円以上と試算される。医療費や介護福祉サービスといった社会保障関連の支出も増加傾向だ。
行財政改革による財源確保を目指すが「打ち出の小づちにはなり得ない」。町議として町の台所事情をよく知るゆえ、選挙戦は目玉となる独自政策を掲げにくいジレンマを伴った。
6期24年の長期政権からバトンを受けるというのも珍しい場面ではある。町民との対話と新しいアイデアで、持続可能なまちづくりを実現していく好機にしてほしい。
(高橋唯之)

石森氏
柴田町長選(1-2)開票終了
投票率=43.29%
当 6,921石森 靖明 無新①
6,226森 裕樹 無新
中間開票速報(午後9時現在)
12日投開票の宮城県柴田町長選で、町選管は午後9時現在の中間開票速報を発表した。
柴田町長選(1-2)開票率=67%
投票率=43.29%
4,500石森 靖明 無新
4,500森 裕樹 無新
投票率は43.29%
12日投開票の宮城県柴田町長選の投票率は43・29%で、選挙戦となった2014年の投票率を9・08ポイント下回った。当日の有権者は3万738人。
投票終了 午後8時に開票作業を開始
任期満了に伴う宮城県柴田町長選は12日、町内14カ所で投票が行われた。ともに無所属新人で、元町議会議長の石森靖明(きよあき)氏(41)、元町議の森裕樹氏(49)が立候補した。投票は午後7時に終了。開票作業は午後8時、町役場保健センターで始まった。大勢判明は午後10時ごろの見通し。

開票が行われる柴田町役場
投票進む 午後7時まで
任期満了に伴う宮城県柴田町長選は12日、町内14カ所で投票が行われている。ともに無所属新人で、元町議会議長の石森靖明(きよあき)氏(41)、元町議の森裕樹氏(49)が立候補した。投票は午後7時まで。開票作業は午後8時、町役場保健センターで始まる。大勢判明は午後10時ごろの見通し。
6期目の現職が今期限りの引退を表明し、新人同士の戦いとなった。
石森氏は「住み続けたいと思ってもらえる町にしたい」と主張。子育て支援や教育の充実、デマンド交通の新たなルート整備を重点公約に据えた。
森氏は企業誘致による経済活性化や桜の名所を生かした「稼げる観光施策」を重視。「町民、企業、議会、行政が連携するまちづくり」を掲げた。
同じ日程の町議補選(欠員2)は元議員1人、新人3人が立候補した。開票終了は午後11時ごろを予定する。
当日の有権者は3万738人。
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河北新報は「河北新報オンライン」で順次、開票結果を速報します。開票作業の様子も中継します。

開票が行われる町役場保健センター
戦いの構図と論点をまとめました
