各都道府県で夏の甲子園地方大会が始まっている。全国有数の進学校や野球研究でも精力的な高校を訪ね、話を聞いた。〈全2回〉

昔の体育会系の、頭ごなしの指導は全く考えていません

 神奈川県立横浜翠嵐高校といえば「神奈川県屈指の公立進学校」「東大合格者多数」という指導で多くの人の知るところだろう。2024年度は公立校では日比谷(東京)の81人に次いで74人の東大合格者を出した。これは全体でも8位に当たる。

 偏差値74の進学校ではあるが、横浜翠嵐は、部活も盛んだ。野球部はどうか? JR横浜駅から徒歩圏の横浜翠嵐高を訪ねた。

「課題を解決するために研究をしていく、それを技術につなげていく。自立と自走というのが私の根幹にあるものになります。昔の体育会系の、頭ごなしの指導は全く考えていません。学習でも自分自身で計画を立てて、規則正しい生活を送ることが当たり前。部活動も同様で、課題を把握して、しっかりとアプローチできるような練習をしようと言っています」

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 飯島佑監督はこのように話す。

 小中学校とクラブチームで野球をし、高校時代は捕手、大学時代は公立高校の部活動インストラクターを務め、野球指導者を志した。

 卒業後は、教諭として神奈川県立上鶴間高校に赴任し監督、人事交流で埼玉県立大宮高校での勤務を経て、神奈川県立多摩高校に赴任し監督を務める。多摩高校時代は、近隣の小学生を集めた「野球教室」も開催していた。また「日本野球学会」での高校生の「研究発表」でも実績を残した。

 横浜翠嵐には昨春に赴任した。筆者は多摩高時代から、飯島監督に話を聞いている。多摩高に続いて横浜翠嵐と、県下屈指の進学校の指導者になった。

「勉強では、やはり高度なことを教えますので、しっかりと準備をしていかないと。鋭い質問をする生徒もいますので、しっかり回答できるように、私自身が勉強して臨んでいくことが大事です。

 進路指導面では、私自身も積極的に各予備校主催の研修会や研究会に出席し、極力多くの情報を得るように努めています。そこで得た情報を生徒に還元し、最後まで第一志望を下げずに努力し続けることの重要性を伝えています。野球でも勉強でも生徒に勇気、自信を持って挑戦できる環境をしっかり整えられるようにしたいですね」

野球の成績と勉強はリンクするもの

 野球の成績と、勉強が一致しないような生徒にはどのように対応するのだろうか。それについて聞くと、こんな答えが返ってきた。

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