はらぺこライターの旅人間です。今回は京橋エリアから食レポです。
京橋駅の周辺から西へ10分ほど歩いた場所に、大長寺というお寺がある。ここは近松門左衛門の『心中天網島』で知られる心中した男女の墓がある寺であり、巨大魚の伝承でも知られている。その寺のすぐ近くに、一軒のラーメン屋がある。

この店は紀州和歌山ラーメン たかし。看板には「和歌山ラーメン」と掲げられている。店の方に話を聞くと、店主さんが和歌山出身とのこと。
私は和歌山市内で過ごした時期が長かったこともあり、和歌山の中華そばはずいぶん巡ってきた。だから時々、あの味が恋しくなる。大阪で食べられる店があると、それだけで少し嬉しくなる。

さて、ラーメンを単品で注文しようと思っていたが、少し頭の中で「ライスも付けようかな」とよぎったタイミングにスタッフの方がオーダーを聞きに来た。その時のさわやかな笑顔につられ、唐揚げ付きのランチセットにした。
接客の良さは、お店の単価を上げる。そんなことを考えたりしていたが、出てきた唐揚げはサクサクでジューシー。これはナイスな選択だった。

同店のラーメンは4種類ある。今回注文したのは「もとあじ」だ。

和歌山ラーメンと言えば「豚骨醤油」のイメージが強いが、和歌山市内では様々ある。つまり店によっては醤油ベースの味わいなど一概に特徴を決めつけるのは難しい。
ただ、私の中では、やはり豚骨醤油系が一番しっくりくる。同店の「もとあじ」は、まさに王道の味わい。スープは程よくコッテリしていて、思わずレンゲが進む。

チャーシューも大きい。

麺も「喉越しがいい」と言いたくなるほど、スルスルっと食べられる。スープが重いと、こうもスルスルとはいかない。程よいコッテリ感だからこそ、食べやすい。

同店は、20年以上この地で営業しているそうだ。こんなことを言っては何だが、駅前のような便利な場所ではない。それでも、わざわざこの店を目がけて来る人は多いのだろう。接客の良さもそうだが、日々の丁寧な仕事があってのことだと思う。
和歌山の中華そばでは、鯖寿司を置いている店もあるが、同店では餃子や唐揚げなどの定食が用意されている。このあたりは大阪流だなと思った。土地のニーズに合わせて、メニューが少しずつ変わっていく。それもまた、地域に根づいた食文化なのだろう。
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