【6月20日 CGTN Japanese】中国の貿易が再び予想を上回る成長を示しました。今年1〜5月のモノの貿易輸出入総額は前年同期比15.3%増の20兆6800億元(約490兆1650億円)となり、増加率は1〜4月から0.4ポイント加速しました。うち5月単月の輸出入額は4兆4500億元(約105兆4750億円)で、増加率は16.9%に拡大しています。

背景の一つには、首脳外交戦略による貿易の安定化があります。米国の全体的な輸入関税率が引き下げられ、中国の対米輸出が顕著に加速したことが、5月の対外貿易の大幅な増加を支える重要な要因となりました。市場関係者の試算によりますと、5月の対米輸出の伸びは輸出全体の増加率を3.2ポイント押し上げており、4月の1.2ポイントから大幅に上昇しています。

また、民間企業は引き続き中国最大の貿易主体の地位を保っています。1〜5月の民間企業の輸出入額は前年同期比15.5%増の11兆8100億元(約279兆9250億円)でした。外資系企業の輸出入額は15.7%増の6兆200億元(約142兆6880億円)で、中国の貿易総額の3割近くを占めています。

もう一つの要因として、AI投資ブームによる外需の拡大が挙げられます。中国の格付け機関である東方金誠の専門家は、半導体やパソコン部品、電子部品の価格上昇が続いており、輸出額を押し上げる効果が大きく高まっていると指摘しています。

例えば、5月の中国の集積回路輸出量は前年同月比2.1%の微増でしたが、輸出額は同110.9%と急増しました。半導体の輸出額は355億5000万ドル(約5兆6880億円)で当月の輸出総額の9.4%を占め、輸出全体の増加率を約5.9ポイント押し上げましたが、これもほぼ全て価格上昇によるものです。

現在までの上海輸出コンテナ運賃指数(SCFI)などのデータから、各方面は6月の中国の輸出入も引き続き好調を維持すると予測しています。一方で下半期には、中東情勢の長期化による世界経済のスタグフレーション懸念や、AI投資ブーム自体の先行き不透明感といった不確定要素も存在します。

予想される外需の減速に対応するため、中国は単一産業への依存度を下げるべく、「新三様」(電気自動車、太陽光発電製品、リチウム電池)以外の新たな輸出成長分野の育成加速を検討しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News

 

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