【6月19日 東方新報】中国消費品品質安全促進会は6月3日、中国初となるトレンド潮玩(玩具)分野の国家標準「トレンドフィギュアおよび類似用途製品に関する一般技術要求」の策定作業が正式に始まったと発表した。これにより、市場規模1000億元(約2兆3640億円)を超える中国のトレンド玩具産業は、標準化、規範化、高品質発展の新たな段階に入ることになる。
今回策定が始まった国家標準は、中国消費品品質安全促進会、広州税関技術センター、ポップマート(Pop Mart)国際グループが共同で主導して起草する。
中国消費品品質安全促進会の馬吉軍事務局長は、「トレンド玩具は、感情消費、ソーシャル交流、文化表現を融合した新たな文化シンボルとなっている」と説明する。ブラインドボックス経済から中国発IP、オフラインコミュニティからデジタルコレクションに至るまで、トレンド玩具は現代の若者の美意識に大きな影響を与えており、中国文化の創造的発展や中国デザインの国際展開を支える新たな媒体にもなっているという。
統計によると、中国のトレンド玩具市場規模は2025年に875億元(約1兆7500億円)を突破し、年平均成長率は28%を超えた。2026年には1100億元(約2兆6004億円)を超える見込みで、関連事業者は全国で5万社以上に達している。広東省を中心とする産業集積が形成されており、中国製トレンド玩具は世界100以上の国・地域に輸出され、中国の文化消費および軽工業分野における新たな成長エンジンとなっている。
一方で、産業の急成長に伴い、業界標準の整備の遅れも顕在化している。広州税関技術センター玩具研究所リスク検証評価実験室の霍炜強(Huo Weiqing)主任(上級エンジニア)は、「専用の標準がないため、製品品質にばらつきが生じ、品質管理の基準も曖昧で、消費者の権益保護も十分ではない」と指摘する。こうした状況は、トレンド玩具産業の健全で持続可能な発展を妨げる要因となっている。
こうした課題に対応するため、中国消費品品質安全促進会は2022年に初のトレンド玩具業界団体標準を発表して以来、4年にわたって技術的な蓄積を進め、標準体系を段階的に整備してきた。これが今回の国家標準策定の基盤となった。
業界関係者は、国家標準の策定開始によって業界全体に統一的かつ科学的な品質基準が示されることになり、中国のトレンド玩具業界が「標準主導」の新たな発展段階へ進むことを意味すると評価している。(c)東方新報/AFPBB News
