被災者憩いの場 まもなく1周年 七尾「ほっとカフェ」

28日のほっとコンサートをPRする飛田とし子代表(左)と延命紀子さん=七尾市内で

28日 記念コンサート

代表「元気届けたい」 七尾市の市民団体「フードバンクジャパン七尾」が能登半島地震後に立ち上げた住民の憩いの場「ほっとカフェ」(同市矢田新町)が7月、1周年を迎える。被災者の多くが今後の暮らしに悩みを抱える中、カフェは話す場や相談相手を失った人らの居場所となっている。28日には1周年を記念したコンサートを計画しており、飛田とし子代表(77)は「元気を届けたい」と話す。 (田嶋豊)

 ほっとカフェは昨年7月に開設。ポートサイド七尾内に、お茶を飲みながら誰もが気軽に悩みを打ち明け、談笑できる場所を整えた。独り暮らしの高齢者や家を失った人、経済的な不安を抱える人…。毎週月、木曜に市内外からさまざまな人が集まる。明日へのエネルギーを蓄え、「ここに来て良かった」との声は絶えないという。

 コンサートには、元洗足学園音楽大声楽講師で、メゾソプラノ歌手の延命紀子さん(70)=中能登町=が指導する「なかのとミュージックアカデミー」の受講生らが出演。小学生から高校生までの子どもたちがミュージカルを繰り広げ、延命さんは「音楽には心を和ませ、元気にさせる力がある。今だからこそ心通じ合うものがあると思う」と話す。迫力の和太鼓演奏もステージを盛り上げる。

 カフェでは4月下旬、地震で全壊した市内の住宅から救出されたピアノを使ったコンサートも催した。看護や福祉、環境など幅広い分野に関わる飛田代表は「被災者の心は正直、まだ晴れていない。本当に一年、一年なんです。そのためにも人が集う機会を大切にしていきたい」と語る。コンサートは28日午後2時からポートサイド七尾で開かれる。入場無料。

Share.