スタイル多様化、2人のこだわり 福井県内の結婚式 個性を尊重

大好きな友人たちに囲まれながら結婚式を楽しむ恭輔さん(手前左)と和実さん=福井市浜北山町で

 大好きな友人たちに囲まれ、海と山を望む1棟貸し切りの宿泊施設で結婚式を挙げた坂井市の高山恭輔さん(28)と和実さん(27)。2人にとって忘れられない特別な時間になった。かつて結婚式は家族や友人たちが式場で盛大に祝うのが一般的だったが、最近はひと味違う。2人のように宿泊施設やレストランなどで挙式するカップルが増え、その形は多様化している。 (庄納沙也加)

 背景の一つに県内の専門式場が減少していることがある。2020年1月に国内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認された。コロナ禍は大勢が集まる対面の式は敬遠された。挙式したくてもできないカップルが増え、式を挙げない、旅行だけを楽しむ、写真だけを撮るなど選択肢の幅が広がった。

 ウエディング用レンタルドレスなどを手がけるブライダルマスミ(福井市)で500組以上を担当してきた宮守洋輔専務(45)は「式をするなら2人の個性を尊重したいという人が増えている。今後は『幸福感を感じられるか』など式を挙げるメリットがより問われるようになるだろう」と話す。

 昨年オープンした宿泊施設「waku terrace(ワクテラス)」(同市浜北山町)は、ロケーションの良さから結婚式での利用が増えている。今年は昨年の約2倍となる20組の利用を見込む。

 恭輔さんと和実さんも、山と海の両方を見渡せるロケーションにひかれて選んだ。式場選びで大事にしたのは「誰に感謝を伝えたいか」。2人をつなぐきっかけとなったバレーボールに共に熱中した仲間を式に招いた。式後はそのまま一緒に宿泊し、ゆったりとした時間を過ごした。「大好きな友達と過ごすことが私たちにとって一番の幸せ」と笑顔を見せた。

 多様化する結婚式。こだわりの式を好む人が増えていくことでさまざまな業界の関係者が携わり、今後も新しい式の形が増えそうだ。

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