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富士五湖の一つ、河口湖(山梨県富士河口湖町)の水位が低下し、湖面に浮かぶ史跡「六角堂」が陸続きになっている。

六角堂に続く「道」には、湖底にあったとみられる岩が散らばり、ところどころで積み上げられていた

少雨が続いた影響で、湖底を歩いて渡る人の姿も。フランスの世界遺産モンサンミシェルを思わせる異例の光景が広がっている。

露出した湖底には、貝殻や枯れた水草などが散らばっていた

「どんどん干からびていっていますよ。5年ほど前は、白鳥が卵を産みにきたり、9羽もひなを連れて泳ぎ回ったりする様子も見られましたが、今はこの(水位低下の)せいでなかなか出会えませんね」

水位低下に伴ってできたとみられる湖岸のしま模様

本来は湖で覆われているはずの場所も、もともとあった地面のように見える

富士吉田市からよく散歩に来るという夫婦は、そうしみじみと話す。昨夏以降、降水量が少なく、河口湖は水位が下がった状況が続いている。六角堂へは通常、湖岸からボートで渡っていくが、湖底が露出し「道」ができた今は歩いて渡ることができる。

気象庁の観測データによると、河口湖の昨年の降水量は1080.5ミリで、過去10年(2016年から2025年まで)の平均約1560ミリを大きく下回っている。今年1月の降水量は0.0ミリを記録。まとまった雨が少ないことが水位低下の一因とみられる。

河口湖大橋の橋脚に、水位の跡がくっきり残っていた

河口湖を管理する富士・東部建設事務所によれば、六角堂の陸続きは昨年の3月下旬ごろから確認され、現在もその範囲は拡大している。水位は基準値の-4メートルほどになっているという。

2年前にも陸続きになった「六角堂」=2024年4月26日

その後水位が回復するも再び渇水。長期間の少雨により2年前よりも湖底が広く露出している=2026年4月26日

6月には梅雨入りが見込まれるが、水位の回復につながるかは今後の降水量次第。六角堂が再び水に浮かぶ日はいつになるだろうか。

筆者:梶山裕生(産経新聞写真報道局)

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