
サウジアラビアのジッダからインドネシアのメダンへと向かっていたガルーダインドネシア航空のA330-900neo型機が、インド南部の上空で約4時間半にわたる異例の旋回待機を実施していたことが明らかになりました。インド当局による広範囲な空域閉鎖が影響したとみられています。
航空機追跡データによると、該当のフライトはガルーダインドネシア航空のGA4208便(機体:PK-GHI)です。通常であれば同区間は約8時間のフライトですが、今回の長時間の旋回待機が影響し、総飛行時間は実に12時間39分に及びました。
同機は順調に飛行を続けていましたが、インドのバンガロール南方の上空に到達した後、高度を維持したまま円を描くように長時間の旋回を開始しました。天候不順や目的地の空港混雑による上空待機は30分から1時間程度で解消されることが多いですが、同便は4時間30分以上もの間、同じ空域に留まり続けるという極めて稀な運航状況となりました。

Photo : Flightradar24
この異常な事態の背景には、インド当局が発行した「NOTAM(航空情報)」が深く関わっています。当時、インドは4月下旬から5月初旬にかけて、ベンガル湾の広範囲におよぶ約3,550kmの区域を、長距離ミサイル試験のための飛行制限区域として設定していました。GA4208便の本来の飛行ルートがこの制限区域と重なっており、試験の実施時間と重なったため空域の安全が確保されるまで進入を見合わせざるを得なかったと推測されます。
航空機がこれほど長時間の待機を行うことは、燃料消費の観点から非常に珍しいケースです。通常、これほどの遅延が予想される場合、燃料不足のリスクを避けるために近隣の空港へダイバートを行うのが一般的です。
しかし、今回GA4208便が上空待機を選択した理由として、A330-900neoの優れた燃費性能や、出発時から十分な予備燃料を搭載していたことが推測されます。乗客にとっては長時間の過酷なフライトとなりましたが、事前の綿密な燃料計算と最新鋭機の性能が、ダイバートという事態を回避する結果に繋がったと言えそうです。Photo : Garuda Indonesia
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