
徳島インディゴソックスの野球教室に参加した工藤(撮影・松本 航亮)
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阪神の工藤は、ガックリと肩を落とした。徳島市むつみスタジアムで開催された、古巣の四国・徳島が主催した野球教室に参加。大騒ぎで自身を囲んだ小学生たちに勢いよく、「工藤ファンの人!」と呼びかけたものの…周囲は静寂に包まれた。「工藤泰成」を徳島、四国、いや全国にとどろかせたい。そのためにも、プロ野球史上初の独立リーグ出身新人王に名乗りを上げた。
「シーズン最後まで気を抜かずやれば(新人王を)獲れる可能性はある」
育成入団から開幕直前に支配下登録された今季は、18試合登板で16回1/3を投げた。「支配下登録から5年目以内で前年まで1軍登板30イニング以下」という新人王の資格は有したまま来季に向かう。セ・リーグでは24年船迫(巨人)、25年荘司(ヤクルト)と2年連続で中継ぎ投手が獲得しており、1年間安定した成績を残せば、十分に可能性はある。そして、そのための策もある。
2年目の飛躍へ、同じ秋田出身、独立リーグ出身の中継ぎ右腕と共通点が多い石井から受けた助言の実践だ。「(石井)大智さんから、これをやったら大丈夫というのを確立させていけば調子が悪くても、調子が悪い時のピッチングで抑えることができると教わった」。シーズンを通して救援陣の一角を担うには、調子の波を少なくすることが肝心。そこで結果に向かう過程として、起床時の体の状態確認やキャッチボールの中などでのルーティン確立を目指す。
「活躍すれば、子どもたちにもっと名前を知ってもらえるし、夢も与えられる。結果を出したいです」と最速161キロ右腕。あわよくば…ではなく、必ずや結果を残し、徳島へ帰ってくる。 (松本 航亮)
