第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(来年1月2、3日、読売新聞~箱根・芦ノ湖217・1キロ)に出場する有力校の監督が語り合う「トークバトル」が10日、東京都内で行われた。3連覇を狙う青学大、王座奪還を目指す駒大、悲願の初優勝をうかがう国学院大に、早大、中大の監督が、ハイレベルな戦いが必至のレースに向け、戦略や意気込みを語り合った。
監督たちが舌戦をかわしたトークバトル=青山謙太郎撮影
「黒田朝日に頼らず全員が輝く」
――まずは、今大会の目標順位は。
原 「優勝 V9(
※1
) バーディー×2 ダブルボギーなし」。ゴルフに例え、2人に大快走させ、大ブレーキせず、レースをマネジメントしたい。作戦名は「輝け大作戦」。エース黒田朝日(4年)に頼ることなく、チーム全員が持ち場で輝いてほしい。
※1
V9 青学大は箱根駅伝過去8回優勝。今回勝てば9回目。
青学大・原晋監督 はら・すすむ 1967年生まれ。広島・世羅高から中京大。中国電力を経て2004年に監督就任。09年に33年ぶりに箱根駅伝出場。15年から4連覇、25年に8度目の優勝。
藤田 「優勝 4年生を中心に強いチーム」。佐藤圭汰だけではなく、山川拓馬、伊藤
蒼唯(あおい)
、帰山侑大と4年生の4本柱が本当にしっかりしたチームになった。彼らに下級生を融合し、駒沢らしい、粘り強いレース運びをぜひしたい。
前田 「優勝 アベレージ 粘り」。うちは総合力で勝負するしかない。すしに例えれば、特上はいないが、上握りがいっぱいいる。上握りを10個そろえて勝ちに行くイメージ。
花田 「1位 半分エンジ」。今回はまず往路優勝をしたい。前半はエンジで染め、そのまま最後まで染まったらいいなと。
藤原 「優勝 スピードを生かして10区間で勝負」。今回は復路まで絶対競り合うと思うので、10区間いい選手をそろえないと勝てない。持ち前のスピードを生かし、10区間頑張りたい。
大後 トークバトルで、全監督が優勝を目標にしたのは初めてではないか。それだけ、各監督が本気で狙っている印象を受けた。
伊藤蒼唯はゲームチェンジャーに
――各校のキーマンは。
藤原 4年生はもちろんだが、その一つ下の佐藤蓮、柴田大地、藤田大智、本間颯の3年生4人がキーマン。2区は溜池一太(4年)に決めている。1区は本当に迷っているが、5区は10年やってきて一番いい選手をそろえられる。
花田 2区は順調にいけば、エース山口
智規(とものり)
(4年)。5区には名探偵(
※2
)がいる。それと山口竣平(2年)が復帰したので、彼の快走次第では全部エンジ色に染まるかもしれない。
※2
名探偵 早大の工藤慎作(3年)。前回5区2位。めがねと名前が人気アニメ「名探偵コナン」の主人公を連想させることから、「山の名探偵」と呼ばれる。
大後 1年生の鈴木
琉胤(るい)
君(
※3
)は出走予定か。
※3
鈴木琉胤 早大1年。千葉・八千代松陰高で、昨年の全国高校駅伝1区区間賞獲得。
花田 もちろん。私の頃は渡辺康幸君(
※4
)がいたが、それに匹敵するか、それ以上の力を持ったスーパースターなので。
※4
渡辺康幸 早大時代に箱根駅伝2区で史上初の1時間6分台。早大監督などを経て住友電工監督。
前田 上原
琉翔(りゅうと)
(4年)、青木
瑠郁(るい)
(同)、高山豪起(同)、野中
恒亨(ひろみち)
(3年)、辻原
輝(ひかる)
(同)の5枚。4区は地元の辻原(
※5
)でいきたい。
※5
辻原輝 国学院大3年。神奈川・藤沢翔陵高出身。4、7区が地元に当たる。
藤田 伊藤蒼唯と3年生。伊藤は全日本同様(
※6
)、ゲームチェンジャーの役割を果たしてほしい。3年生は前回、8区から安原海晴、村上響、小山翔也と並べ、復路優勝(
※7
)を取ってこいと言った。その経験を生かして、前回以上を期待したい。
※6
伊藤の全日本 今年11月の全日本大学駅伝5区で3人抜きの区間新をマークし、駒大の逆転優勝の立役者となった。
※7
駒大の復路優勝 前回復路で5時間20分50秒の新記録を作り、青学大を抑えて復路優勝した。
駒大・藤田敦史監督 ふじた・あつし 1976年生まれ。福島・清陵情報高から駒大。箱根駅伝4回出場。マラソンで1999年世界選手権6位。2000年福岡国際で当時の日本新樹立。15年から駒大コーチ、23年に監督就任。
原 1年生の石川浩輝、上野山拳士朗、松田祐真。山登り、下りの候補なので。山を制する者は箱根を制すると言われる。1年生がきちっとスタートラインに立てるかどうかがポイント。2区は黒田朝日(
※8
)なら必ず前でたすきが渡せるので、流れはできる。
※8
2区の黒田朝日 青学大の黒田朝は、前々回2区区間賞に続き、前回は従来の区間記録を破る2区3位で2連覇に貢献した。
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