公開日時 2025年11月21日 07:25更新日時 2025年11月21日 09:17
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20日、記者会見するEUのカラス外交安全保障上級代表=ブリュッセル(AP=共同)
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共同通信
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)のカラス外交安全保障上級代表は20日、米国がウクライナ侵攻を続けるロシアと策定した和平案を受け入れるようウクライナに迫ったとの報道を巡り、頭越しで交渉を進めないようけん制した。20日開かれたEU外相理事会後の記者会見で「いかなる和平案もウクライナと欧州に支持されなければうまくいかない」と述べた。
カラス氏は「(和平案は)以前にも見たような内容で、外相は皆、冷静に受け止めていた」と指摘。無条件停戦に応じず、民間人・施設への大規模攻撃を連日続けるロシアの姿勢を疑問視し「圧力は侵略者に対してかけられるべきで、被害者に対してではない」とし、ウクライナ側が受け入れがたい内容の和平案を強要されるような事態に警戒感を示した。
外相理事会では、ポーランドで16日にウクライナ向けの支援物資の輸送に使われている線路が爆破された事件も取り上げられ、カラス氏は「ロシアは国家としてテロを実行している」と非難。ロシアを経済面から弱体化させるため、制裁逃れに利用されている「影の船団」の船舶について、船籍国との間で事前に臨検についての合意を結ぶことも検討中とした。