公開日時 2025年10月14日 05:00

AI自販機に接客機能 観光案内も、宜野座で実証実験 イタリア料理のソースや豚のほぐし肉販売
AI接客機能を搭載した無人販売機=9月20日、宜野座村の道の駅ぎのざ(提供)

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琉球新報朝刊

 IT企業のパシフィックハイウェイ沖縄(那覇市)とClann(豊見城市)が、宜野座村の道の駅ぎのざで、人工知能(AI)接客機能を搭載した無人販売機の実証実験を始めた。AIが作り出すモニター上のアバター(分身)が商品説明や観光案内も行う。観光客に向けて地域の魅力を発信し、客とのやりとりの中で得た観光ニーズなどのデータ活用の可能性を検証する。
 道の駅ぎのざで9月20日から実験を始めた。利用客はデジタルサイネージを操作し、全16言語に対応するアバターから商品説明や観光案内を受けることができる。
 無人販売機では、宜野座産の葉野菜を使ったイタリア料理用の「ヴェルデソース」(緑のソース)を販売する。ソースはパシフィックハイウェイ沖縄がイタリア料理人と共同開発した。
 アバターは、宜野座村がイタリア・ぺシャ市と姉妹市村であることや地元食材の味わいについてアバターが説明して魅力をアピールする。
 もう一品は金城畜産(那覇市)が製造する豚の丸焼の「ほぐし肉」を販売。県内向けに、店舗を持たずに商圏を広げることができる無人販売モデルの可能性を探る。
 利用客の言語圏、よく検索された観光地などがデータとして蓄積され、自治体は観光資源の重点項目を把握できる。
 盗難リスクが低い無人販売モデルを確立するために決済はキャッシュレスのみ。訪日客、国内客の利用率も検証する。
 パシフィックハイウェイ沖縄の佐藤秀仁代表とClannの大城直也代表は「さまざまな商品を開発し、無人販売の仕組みで地域の魅力を広げていく」と意気込んだ。
 宜野座村の當眞淳村長は「この取り組みが宜野座村だけでなく、他市町村の課題解決や地場産業振興へ寄与してくれることを期待する」とコメントした。(嘉手苅友也)

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