数学ゲームであれ、警報システムであれ、作りたいものを思いつくと、その方法が分かるまで決して諦めなかった。
9歳の頃、自分の興味を共有できる人がほとんどいないことに気づいた。それはかなり孤独な経験だった。学校から帰ると、一日中テクノロジーの実験に没頭した。そして学校に戻ると、友達とさえその話をしなかった。
学校ではごく普通の生徒
普段は、学校から帰ってきたら、できるだけ早く宿題を終わらせるようにしていた。ある時は、Google Classroomから情報を集めて初期の言語モデルに入力することで、宿題の一部を自動でこなしてくれるプログラムまで作ったことがある。意味不明な結果も出たが、これがAI、つまりカンニングをする賢い方法に初めて触れた経験だった。
学校では「平均的な」生徒として辛うじて進級していた。学ぶこと自体は好きだが、学校教育のプロセスは嫌いだった。自分のペースで学ぶことを好み、よく夜明け前まで独学に励んだものだ。
2023年、私はBeemのコンセプトを考案し、自ら開発を始めた。かなりの大仕事だった。詳細は明かせないが、私のアイデアと探求の結晶だ。
うまくいけば、人々がテクノロジーと関わる方法を再定義できると期待している。私の目標は常に、やりたくないことに費やす時間を減らし、やりたいことを守るドームを築くことだ。
私は学校を卒業せずにBeemに専念することを決めた。それを実現する最良の方法は、ベンチャーキャピタルからの資金調達だった。
ロンドンのオールドストリート周辺のエリアは、「シリコン・ラウンドアバウト」と呼ばれることもある。Mike Kemp/In Pictures via Getty Images
2024年8月の夏休み中、私は故郷ロンドンのオフィスを自転車で回り、いくつかの企業に製品の説明と売り込みを行った。その後、ニューヨーク、そして後にシリコンバレーとサンフランシスコを拠点とするベンチャーキャピタリストたちにZoomでプレゼンテーションした。
投資家への売り込み方を指導してくれる人は誰もいなかったので、正しい解決策が見つかるまでひたすら粘り強く取り組んだ。毎回、相手に合わせてストーリーを変え、特定の側面を強調したり、逆に詳細を省いたりした。これが自然できたのは幸運なことだった。
2024年11月、フェイスブック(Facebook)の初期のエンジニアたちが設立したサウスパーク・コモンズ(South Park Commons)というファンドとZoomで面談した。私はとても興奮して面談に臨み、彼らもそれに応えてくれた。
私のプロジェクトに100万ドルを投資したいという電話を受けたのは、母と愛犬と一緒にいた時だった。「決まったよ」とだけ言った。まるで魂が抜け出したような感覚だった。母の反応は驚きと興奮が入り混じったものだった。
それまでは試験勉強に追われる現実があったから、それをすべてスキップできたのは本当に良かった。このプロジェクトが成功すること、そしてこれが人生をかけて取り組むべきことだと確信していた。それでも高校卒業資格は取得したい。自分にもできるという証明のためだ。だから来年は数週間かけて試験の準備をするつもりだ。
シリコンバレーの中心都市の一つであるパロアルトのダウンタウン。Dee Liu/Getty Imagesアインシュタイン・ビザを取得
シリコンバレーには言葉にできないエネルギーと興奮があって、それは他のどこでも感じたことがない。だからカリフォルニアに移住することを選んだ。高校の卒業証書すらないのに、ましてや大学の学位なんて持っていないから、ビザ取得は大変だった。大げさな名前のO-1ビザ、つまり「卓越した能力」を持つ外国人向けのビザ(アインシュタイン・ビザ)を取得しなければならなかった。
投資を受けた時の喜びは、ビザの承認まで何カ月も待たされたことで薄れてしまっていた。カリフォルニア行きの許可が下りる手紙が届くのを待ちわび、身動きが取れない状態だった。今は10月で、サンフランシスコに来て3カ月になる。今のところ、サンフランシスコでの生活はこれまでで最もエキサイティングな経験だ。天気は良く、自動運転車もある。
人の真似はせず、自分の好奇心に従って
若い人で、同じようなことをしたいと思っている人への一番のアドバイスは、真似をしないことだ。好奇心に従って、何か新しいことに挑戦しよう。若い頃は、仕事や家計に束縛されることなく、夢中になれる何かを見つけて、ひたすら取り組むのがいいと思う。
2つ目のアドバイスは、自分の成果物について積極的に発信することだ。できる限りあらゆる場所に投稿すれば、フォロワーが集まってくるだろう。私はXに進捗状況を投稿していて、フォロワーは約8000人いた。それがベンチャーキャピタリストたちの関心を引くことになったんだ。
そして最後に、妄想を膨らませよう!周囲の人々を自分が作り上げているものに巻き込むほどのポジティブさが必要だ。ただお金を稼ぐためではなく、好奇心が導いてくれたことをやっているのなら、それが成功への道だと私は思う。

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