愛知県内の水道用水の確保などを目的に岐阜県の徳山ダムから木曽川に水を引き入れる「木曽川導水路」の事業を国が去年、継続する方針を示したことから、26日、岐阜市で環境への影響を調べる検討会が16年ぶりに再開しました。
「木曽川導水路」は揖斐川町にある徳山ダムの水を愛知県内で利用できるようにすることなどを目的に揖斐川と木曽川をおよそ43キロの地下トンネルなどで結ぶ事業です。
2009年度中に着工する予定だったものの、当時の民主党政権によって計画が一時凍結され、国は去年、事業継続の方針を示しました。
26日は、岐阜市で大学の教授など有識者のメンバー9人が出席し、導水路を建設した場合の環境への影響を調べる検討会が16年ぶりに開かれました。
事業をめぐっては、ダムの水が川に流れ込み、生態系に影響が出るとして住民などでつくる団体が中止を求めていて、事業者は16年前に作成した環境報告書の案を点検し、見直すことにしています。
会議の中では、過去の調査結果が報告され、魚が導水路を通じて別の川に迷い込んでも生息する魚は多くが共通しているので影響は小さいと説明した事業者に対し、出席者からは、完成後に影響を検証できるように川ごとの魚を区別するより細かな調査を求める意見があがりました。
会議のあと、事業を担う水資源機構、揖斐川・長良川総合管理所の遠本和也環境課長は「いただいた意見を踏まえながら最新の技術を活用して今後の調査の精度を高めたい」と話しました。
