鉄道模型やプラモデルで情景を作るジオラマ。全国に多くの愛好家がいます。
今、このジオラマを身近な家や建物や思い出の風景を残す手法として楽しむ人が増えています。模型を通してよみがえる、かつての新潟の街並みです。
◆旧新潟三越も模型に

2020年に惜しまれつつも113年の歴史に幕を閉じた「新潟三越」。
その姿は150分の1の模型に……入口に鎮座していたライオン像の姿も。
新潟市民の台所として親しまれた「本町食品センター」。にぎやかな声が聞こえてきそうなほど細かく再現されています。
◆製作者はウーロン茶店営む女性
製作したのは新潟市中央区の“人情横丁”でウーロン茶の販売店を営む北川裕子さん。ジオラマ作家としても活動しています。
【ジオラマ作家 北川裕子さん】
「観光客とか街歩きの方たちがいらっしゃるようになりました。今残っているのはほんの一部ですけど、全体がわかるような“模型みたいなモノを作ってみたら”と言われて、インターネット等で調べたんですけど物凄く高くて、自分で作ってみようかなと思ったのが始まりです」
◆「浦安橋」を模型で復元

堀がめぐり、各所に橋が架かる華やかだった古き新潟の町のひとこまです。
人情横丁のはずれにある浦安橋遺構が2013年に新潟市の市民文化遺産に認定されたのをきっかけに、浦安橋を模型で復元しました。
この時から北川さんは、ジオラマづくりの楽しさに目覚めました。
◆ジオラマで“人情横丁”を復元
【ジオラマ作家 北川裕子さん】
「細かい作業が元々好きだったので浦安橋の遺構を作った時にすごい面白いなと感じて」
仕事場は家並みの雰囲気に定評のある“人情横丁”。題材には事欠きません。建物や本町通の店舗を次々と製作しました。
人情横丁の歴史と共に歩んできた老舗のそば店にも北川さんのジオラマが飾られています。
◆街の活性化にも

【そば処なかむら 大野幸子さん】
「真剣に見ていく。みんな。詳細に値段から細かい所までみんな書いてあるから、すごいねえって。うちの宝」
小さなきっかけから作り始めた模型は年々、増え続け、いつしか、北川さんの作品を目当てに街を訪れる人も。
【ジオラマ作家 北川裕子さん】
「模型を作ると見に来られる方もいらっしゃったり、懐かしいという方がいらっしゃったり、歴史を調べ始めたり、実際にそのお店に行かれる方もいらっしゃったり、町の活性化の役に立っているのかなと感じています」
