トランプ米大統領は30日、ブラジルからの輸入品に対する50%の関税発動を7日間延期すると共に多くの品目を対象から除外する大統領令に署名した。これを受けてブラジル・レアルと一部の大手輸出企業の株価が上昇した。
大統領令では関税について、ブラジル政府によって講じられた政策および措置が米国の国家安全保障への脅威となっていると説明。またブラジルのルラ大統領に対するクーデター未遂への関与を巡って裁判にかけられているボルソナロ前大統領を「政治的動機に基づく迫害」の被害者としている。
トランプ氏の決定には、オレンジジュースや航空機・部品など多数の品目が関税対象から外れる除外リストが含まれた。
除外措置が発表されると、対ドルで約1%下落していたブラジル・レアルが切り返し、一時0.6%高と、ほとんどの新興国通貨をアウトパフォームした。
ブラジルの輸出企業の株価も上昇。最も恩恵が大きいとみられるブラジルの航空機メーカー、エンブラエルはサンパウロ市場で一時11.5%高となった。

トランプ大統領
Photographer: Bonnie Cash/UPI/Bloomberg
XPインベスチメントスのシニアストラテジスト、マルコ・オビエド氏は「市場はすでに50%の関税を織り込んでいたため、今回の除外措置はサプライズとなり、関税の影響を実質的に和らげることになった」と指摘。その上で「今後はブラジル政府の対応次第だ」と述べた。
ただし、除外対象は限られており、ブラジルの主要輸出品の一部は引き続きリスクにさらされている。
ブラジルの元通商担当当局者、ウェルバー・バラル氏は「コーヒー、食肉、マンゴー、全ての果物などが関税の対象となり、食品が依然として深刻な問題だ」と警鐘を鳴らした。
関税が除外された主なブラジル輸出品
オレンジジュース
鉄鉱石
銑鉄
木材パルプ
石炭・亜炭
石油製品
天然ガス
肥料
航空機・航空機部品
ヘリコプター
機械類
空調機器
※特定品目を区別せず、一般的な品目分類に基づく一覧
原題:Trump Delays 50% Brazil Levy, Excludes Orange Juice, Embraer (2)(抜粋)
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