公開日時 2025年06月27日 05:00更新日時 2025年06月27日 16:36

宜野湾の野嵩石畳が沖縄県史跡に 近世琉球期の幹線道路 市立博物館でパネル展も
沖縄県指定史跡に追加された「野嵩スディバナビラ石畳道」=20日、宜野湾市野嵩

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琉球新報朝刊

 県教育委員会は27日付で、宜野湾市野嵩にある文化財「野嵩スディバナビラ石畳道」を新たに県指定史跡に指定した。県指定史跡は昨年11月の第32軍司令部壕(那覇市)以来で、今回で57件目。

 同石畳道は近世琉球期に首里王府の公道として整備された宿道の一部で、全長約120メートル。琉球王国時代、宜野湾間切と中城間切をつなぐ幹線道路として利用されていた。名称のスディバナビラ(袖離れ坂)は「護佐丸・阿麻和利の乱」の逸話が由来だという。

 現在、石畳道は県道29号で東西に分断されている。宜野湾市は1989年に保存状態が良好な東側を市指定文化財に登録。2019年に市が実施した発掘調査で、埋没していたと思われていた西側も良好に残存していることが分かり、23年に追加指定された。

 県によると、東側は比較的勾配が緩く道がまっすぐに伸びているが、西側は勾配が急な斜面地に作られており、道を蛇行させて勾配を緩くしたり大きな敷石を利用したりと工夫が施されている。県は「当時の土木技術を解明していく上で重要な史跡である」と評価し、県指定史跡として保存・活用を図るとした。

 半嶺満県教育長は「地域の人々が古くから大切に守ってきた文化財であることから、今回の県指定は地域の励みになるものと考えている。関係機関と連携しながら文化財の適切な保存と活用に努める」とコメントした。

 宜野湾市は引き続き、史跡の保存・整備を進める方針で、来年3月までに欠落した石畳の復元や手すりの設置などを完了させる予定だという。宜野湾市立博物館では7月28日から、石畳道のパネル展が始まる。9月28日まで。入場無料。

(赤嶺玲子、梅田正覚)