県警240件受理 中四国最多 110番の通報者のスマートフォンで事件や事故の現場の写真や動画を送信してもらう「110番映像通報システム」。全国の警察が本格的な運用を開始して1年がたった。県警では、年間240件を受理し、中四国地方では最も多い運用実績となった。県警によると、警察官が現場に到着する前に状況をより具体的に把握でき、早期の事件解決につながっているという。(浜端成貴)
県警通信指令課によると、目撃者などから110番があった場合、県警本部の通信指令室の担当者が通話で事件事故の場所や状況を聞き取り、管轄する警察署などに伝え、警察官やパトカーの出動を判断、指示している。 その際、担当者が映像が必要だと判断した場合、通報者のスマートフォンなどにSMS(ショートメッセージサービス)で専用のURLを送る。通報者はURLからシステムに入り、担当者と通話をしながら、映像をその場で撮影して送信したり、保存データを送信したりすることが可能。映像は現場に向かう警察官にすぐに共有される。 県警では、2022年10月~23年3月、試験運用を行い、同4月に本格導入した。本格導入後の同4月~24年3月で計240件の映像を受理し、捜査に活用した。全国では14位で、中四国地方では1位の運用実績だった。 特に受理件数が多かったのは、「保存されていた写真」で173件。行方不明の事案などで、家族にスマホに残っていた行方不明者の写真などを送信してもらい迅速な手配につなげた。 利用した事案別では、「行方不明・保護関係」が57・5%で最多だった。次に高かったのは、27・9%の「交通関係」だった。今年3月に発生した駐車場内での当て逃げ事件で、被害者から逃走した車の映像を送ってもらい、車両ナンバーを迅速に手配するなどして、容疑者の早期検挙につなげた。 8件(3・3%)あった「刑法犯関係」では、昨年12月に発生した食品販売店での万引き事件で、同店経営者から110番を受けた際に防犯カメラ映像に映った容疑者の映像を送ってもらい、現場に向かっていた警察官が110番から8分後に容疑者を確保することができた。 同課の角南裕章次長は「早期解決につながるよいシステム。通報者の安全に配慮しながら今後も活用していきたい。ぜひ協力をお願いします」としている。
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