関西学院大は2025年4月、兵庫県三田市学園上ケ原の神戸三田キャンパス近接地に、起業支援施設や商業施設、学生寮からなる複合施設「KSC Co―Creation Village」(C―ビレッジ)を開設する。産学官民が連携して、地域住民や企業に開かれたまちづくりを目指す。(加藤あかね)複合施設「C―ビレッジ」の完成予想図=関西学院大提供複合施設「C―ビレッジ」の完成予想図=関西学院大提供 関学大は21年、県、三田市と地域振興に関する連携協定を締結。県が神戸三田キャンパス正門すぐの県有地(約1・8ヘクタール)を譲渡し、大学側が複合施設を整備することで合意していた。

 23年に着工し、総事業費約66億円。社会課題の解決に挑む起業家を育てる「スタートアップベース」(S―ベース)、300人が住める学生寮「創新寮 ジェネシスドーム」、住民らも使える24時間365日利用可能なフィットネスジムの3施設で構成される。S―ベースには多くの人と交流できるフリーエリアを設ける=関西学院大提供S―ベースには多くの人と交流できるフリーエリアを設ける=関西学院大提供 S―ベースは、2階建て(約1100平方メートル)。学生や住民、中高生らに多様な教育プログラムを提供し、大学での研究成果を新たなビジネスに結びつけるなどする。起業した場合、法人登記の住所にもできる。 1階フリーエリアには150人を収容できるワークショップルーム、チャレンジショップを併設。会員登録すれば、3Dプリンターや映像撮影ができるVRスタジオなどを無料で使え、有料のレンタルオフィスなども備える。 4階建て4棟からなる学生寮は、14平方メートルの個室に机やベッド、収納棚のほか、シャワーやトイレを完備。共用のリビングや浴場、音楽スタジオ、シアター、食堂など、施設を充実させる。S―ベースと隣接し、寮生がいつでも行き来できることで、日頃から起業家精神が育まれるようにする。 古川靖洋副学長は「街と大学がより近くなり、活性化が期待できる。学生や地域住民、企業など様々な人が集い、創造性を発揮することで、技術革新につなげていきたい」と話している。

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