【NQNロンドン=蔭山道子】16日の欧州国債市場で、指標銘柄であるドイツ連邦債10年物の利回りは上昇している。英国時間16時時点では2.4%台後半と、前日の同時点と比べて0.05%ほど高い(債券価格は安い)水準で取引されている。一時は2.5%台と2月末以来、約1カ月半ぶりの高水準をつけた。

米経済の底堅さを踏まえ、米国での利下げ開始時期が遅れるとの見方が強まっている。欧州時間16日の取引で米長期金利が上げ幅を広げると、ドイツなど欧州国債の利回りにも上昇圧力が強まった。米長期金利は4.69%台と約5カ月ぶりの高水準をつける場面があった。

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は16日、米CNBCのインタビューで、物価が上がりにくいディスインフレの過程がECBの見通し通りに進み、大きなショックがなければ「制約的な金融政策を緩める時期が近いうちに来るだろう」との認識を示した。市場では一定程度の織り込みが進んでいることもあり、ドイツ国債相場の反応は限られた。

英国の10年債利回りは上昇し、英国時間16時時点では4.3%ちょうど近辺と、前日同時点の水準を0.06%ほど上回っている。一時は4.3%台前半と2023年11月以来、約5カ月ぶりの高水準をつけた。