16日の東京株式市場で東宝株が続伸した。一時前日比517円(10%)高の5488円まで上昇し、年初来高値を更新した。15日に発表した2024年2月期の連結決算は純利益が過去最高だった。あわせて発表した増配と自社株買いも好感された。

終値は368円(7%)高の5339円だった。24年2月期の連結純利益は前の期比35%増の452億円、売上高にあたる営業収入は同16%増の2833億円だった。映画「ゴジラ―1.0(マイナスワン)」が国内でヒットしたほか、北米でも邦画実写作品として歴代最高の興行収入を記録した。「名探偵コナン黒鉄の魚影」が興行収入100億円を超えるなどアニメ映画も好調が目立った。
25年2月期の連結営業利益は前期比7.2%減の550億円を見込む。ただ、アイザワ証券の三井郁男投資顧問部ファンドマネージャーは、東宝は期初に保守的な業績予想をする傾向があるとし「このところヒット作を連発してきたこともあり、業績への期待は引き続き高い」と話す。
野村証券は15日に目標株価を従来から400円引き上げ6800円にした。三木成人リサーチアナリストは、足元で公開している映画が好調なことを踏まえ、25年2月期の営業利益は2.6%減と予想する。

