11日未明の外国為替市場の円相場で、一時1ドル=153円20銭台をつけた。米国のインフレ(物価上昇)は根強く、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期の利下げ観測が後退し、約34年ぶりの円安・ドル高水準となる。日本銀行本店日本銀行本店 円安の加速は、10日に発表された3月の米消費者物価が市場予想を上回ったことがきっかけとなった。10日の東京市場で大方の取引を終えた午後5時に比べ、一時1円40銭程度、円安・ドル高に振れた。

 政府・日本銀行は2022年10月に1ドル=151円90銭台で円買い・ドル売り介入を実施しており、市場の警戒感が強まっている。 鈴木財務相は11日午前9時半すぎ、財務省内で記者団に対し、「高い緊張感を持って動きをみている。行き過ぎた動きに対してはあらゆるオプションを排除することなく、適切に対応していきたい」と述べた。 神田真人財務官も1時間ほど前に円安・ドル高の進行に懸念を示したが、午前の市場では、1ドル=152円80銭前後で推移している。FRBが利下げを遅らせるという見方から、改めて日米の金利差が意識され、運用に有利なドルを買う動きが優勢となっている。

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