【ワシントン=田中宏幸】米連邦準備制度理事会(FRB)は10日、3月19~20日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。ほぼ全ての参加者が「今年のある時点で」利下げを始める見方で一致した。ただ、インフレ(物価上昇)に、警戒感を示していることも明らかになった。ニューヨークのタイムズスクエア周辺ニューヨークのタイムズスクエア周辺 3月の会合は、政策金利を5会合連続で据え置き、年内に3回の利下げを行うとの従来想定を維持した。

 議事要旨では、ある参加者が最近のインフレについて、「広範囲に及んでおり、単なる統計的な異常値として割り引くべきではない」と発言した。また、「インフレ率が持続的に2%まで低下しているとの確信が深まっていない」との意見もあった。 米労働省が10日に発表した3月の消費者物価上昇率は前年同月比3・5%となり、2か月連続で伸びが拡大した。市場予想を上回り、市場では早期の利下げに対する期待が後退している。参加者は、物価上昇率が目標の2%に持続的に低下するかどうか、経済指標を見極める重要性を確認した。

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