北陸新幹線の新大阪までの全線開業に向けて、沿線自治体のトップらが集まる会合が5日、東京都内で開かれました。
【写真を見る】建設費は最大で約3.9兆円の見込み 北陸新幹線延伸に向けた建設促進大会 「京都市は誘致していない」着工に壁
小浜・桂川案にルートが決まってから初めて開かれた会合では、京都をめぐる課題解決が不可欠だとする決議が採択されました。
与党整備委員会・西田昌司共同委員長「北陸新幹線のルートは小浜・桂川ルートで正式に決定しました」(7月15日)
北陸新幹線の敦賀以西の延伸ルートをめぐっては、2025年12月から与党整備委員会で8つのルート案に基づき再検証が進められ7月15日、福井県小浜市を通り、京都駅からおよそ5キロ離れた桂川駅付近に新駅を設ける「小浜・京都ルート」の桂川案に決まりました。
そして5日、都内で開かれた北陸新幹線の建設促進大会。沿線府県のトップらが集う会合は1年3か月ぶりの開催となりました。
■京都市は新幹線を誘致していない 京都の課題・懸念に寄り添って欲しい
福井県・石田嵩人知事(北陸新幹線建設促進同盟会・会長)「ようやく本格的なスタートラインに立つことができた。(高市総理は)あらゆる方法を検討し速やかに事業を進めていくと発言されていて、地方負担の軽減は国においてしっかり対応してもらえるものと考えている」
石川県・山野之義知事「整備委員会の皆さん、先生方が骨を折って方向性を決めていただいたことは大変心強く思っています」
こうした声の一方、与党整備委員会で共同委員長を務める京都府選出の前原誠司衆院議員は、「府民・市民としてお願いにあがった」と前置きし、建設工事による地下水への影響を懸念する声など、京都が抱える課題について改めてこう訴えました。
前原誠司・衆院議員(京都府選出)「京都市は新幹線を誘致していないとはっきりと市長はおっしゃっていた。一日も早い完成を皆様が望んでいるのであれば京都の抱える課題・懸念にぜひ寄り添ってもらいたい」
■「京都の示す課題の解決、地方負担の極小化、貸付料の最大限確保」決議
会合で採択された決議文には、京都が示す課題の解決が不可欠であること、事業費をめぐる地方負担を極小化すること、さらには、JRが支払う貸付料を、財源として最大限確保することなどが盛り込まれました。
山野知事らは午後から、国交省や与党のプロジェクトチームなどへ要望に回り、一日も早い新大阪までの全線開業を求めました。
石川県・山野之義知事「一番の懸念は京都府等が心配している課題の解決、あわせて着工5条件をきちんと満たすことが出来ないと前に進まないので改めて県民会議の中で確認したい」
記者リポート「決定した桂川案の建設費は最大でおよそ3.9兆円と見込まれています。地方負担の軽減は「国がしっかり対応してくれるもの」と訴える声が聞かれる中、今後、国やJRを巻き込んだ議論は避けられません。京都府・京都市の同意も不可欠で、建設の認可・着工に向けては依然、課題が山積しています。」
北陸放送
