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サンパウロ市在住の作家フェルナンド・カスチーリョ氏によるポルトガル語長編歴史小説『Kogitsune – A Espada da Raposa(小狐 ― 狐の剣)』の刊行記念会が、18日午後2時30分から5時まで、サンパウロ市リベルダーデ区のブラジル静岡県人文化協会(Rua Vergueiro, 193)で開かれる。会場では著者による講演やサイン会が予定されており、日本史や戦国時代に関心を持つ読者との交流の場となる。
同書は出版社ラヴラ・エジトーラから刊行されたアクション・アドベンチャー小説。舞台は封建時代の日本。貧しい農民として生まれた主人公「コギツネ」が、知恵と勇気を武器に武士へと成長し、やがて徳川幕府を揺るがす陰謀に立ち向かう壮大な物語が描かれる。武士道や忠義、裏切り、愛を軸に、戦乱の時代を駆け抜ける主人公の姿を通じ、日本文化の精神性にも光を当てている。
主人公は「コギツネ(小狐)」の異名で呼ばれる無名の若者。鋭い機転を買われて大名に見いだされ、武士「春樹」として新たな人生を歩み始める。しかし、待ち受けていたのは権力闘争や陰謀、仲間との別れという過酷な運命だった。徳川幕府転覆を狙う勢力との戦いの中で、自らの信念と愛する人を守るため命を懸ける姿が、迫力ある筆致で描かれている。
著者のカスチーリョ氏はサンパウロ市生まれ。建築家として活動する一方、日本に約8年間滞在し、ブラジル人向け日本語学校で教壇に立った経験を持つ。その間に日本の歴史や文化への理解を深め、本作の着想を得たという。物語には武士社会の価値観だけでなく、日本で実際に暮らした経験に裏打ちされた風俗や生活描写も随所に織り込まれ、ブラジル人読者にも日本文化の奥深さを伝える作品となっている。
刊行記念会は入場自由。日本文化に魅了されたブラジル人作家が描く「もう一つの戦国絵巻」に触れる機会となりそうだ。
