少子高齢化や社会構造の変化に伴う社会課題が山積し、独自技術を持つスタートアップが存在感を増している。神奈川県内に拠点を置く先端企業の取り組みを紹介する。

「グリップ力こそ力強いスイングの源」と話す髙野代表。高校時代は甲子園で藤浪投手から本塁打を放った
手とバットの唯一の接点に、野球界の新たな可能性を見いだしたスタートアップ企業がある。横浜市中区に本社を置く野球用品メーカーのバッターズジャパンだ。グリップテープの開発・製造に特化し、競技人口が集中する少年野球や社会人軟式野球を中心に普及を狙う。
主力製品は、ナイロン素材の「ソフト」とポリウレタン素材の「ハード」の2種類。いずれも樹脂素材と組み合わせ、表面に特殊なコーティングを施した。公式戦で滑り止めスプレーが使えない少年野球や学生でも、降雨などの悪天候を問わず強いグリップ力を発揮できる。
手元が緩んでは力強いスイングは生まれない─。髙野勇太代表(31)は木更津総合高校(千葉県)時代、2012年の夏の甲子園2回戦で大阪桐蔭高校(大阪府)の藤浪晋太郎投手(現プロ野球・横浜DeNAベイスターズ)から本塁打を放った元スラッガーだ。
6月から一般販売、社会人強豪で導入も
