TikTokやInstagram、X(旧Twitter)といった主要なソーシャルメディアアプリを16歳未満が使用することを禁止する包括的な規制を、イギリスのキア・スターマー首相が計画していることが明らかになりました。

Starmer to announce ‘Australia plus’ ban on social media for under-16s | Social media ban | The Guardian
https://www.theguardian.com/uk-news/2026/jun/14/starmer-to-announce-australia-plus-ban-on-social-media-for-under-16s


Why is the UK launching an ‘Australia plus’ social media ban and how will it work? | Social media ban | The Guardian
https://www.theguardian.com/uk-news/2026/jun/14/what-is-uk-introducing-australia-plus-social-media-ban-how-will-it-work

UK may ban social media for children under 16 | TechCrunch
https://techcrunch.com/2026/06/14/uk-may-ban-social-media-for-children-under-16/

イギリスメディアのThe Guardianが独自に入手した情報によると、スターマー首相はオーストラリアの「16歳未満のSNS禁止法」を拡充した、「オーストラリア・プラス」という法規制を実施する予定であるとのこと。

2025年12月にオーストラリアが施行した「16歳未満のSNS禁止法」は、16歳未満の子どもを対象とした世界初のソーシャルメディア禁止法です。この法律では、TikTok・YouTube・Instagram・Reddit・Facebook・X・Threads・Snapchat・Twitch・Kickといった10種類の主要プラットフォームの利用が禁止されています。

世界初の「16歳未満のSNS禁止法」がオーストラリアでスタート、TikTok・X・Instagram・YouTubeなどが対象 – GIGAZINE


イギリス政府が計画しているオーストラリア・プラスも、同じ10種類のプラットフォームを禁止対象とする予定です。

ゲームアプリはオーストラリア・プラスの禁止対象外となりますが、「見知らぬ人とチャットすることができる機能」などは削除する必要があるという、新しい制限が課されます。

さらに、オーストラリア・プラスでは18歳未満の若者に対しても深夜のソーシャルメディア利用を制限する措置が講じられるとのこと。

スターマー首相は現地時間の2026年6月15日にオーストラリア・プラスを発表する予定。The Guardianは「『子どもたちをオンライン上の危険から守る方法は、現代における最大の議論のひとつです。父親として、すべての親が自分の子どもが安全で幸せに育ってほしいと願っていることを知っています』とスターマーは語るだろう」と報じました。

The Guardianに情報提供した政府筋は、オーストラリア・プラスの目的は「ティーンエイジャーを無限スクロールなどの有害な中毒性コンテンツから守ること」や「見知らぬ人との接触を避けること」だそうです。

なお、オーストラリア・プラスでは18歳未満の若者が恋愛や性的な内容を含むAIチャットボットにアクセスすることも禁止される模様。The Guardianに情報提供した関係者は、「中途半端な対策はあり得ない」と語りました。

イギリス政府がオーストラリア・プラスを施行するには、新しい技術への適応を可能にするための柔軟性を確保するため、法制化が必要になる可能性があるとThe Guardianは指摘しています。


イギリス政府は2026年6月14日に、オンライン上での子どもの成長に関する意見募集への回答結果を発表しました。この調査では、10人中9人(88%)がソーシャルメディアアプリへのアクセスを16歳以上に制限することに賛同。さらに、この制限により「不適切なコンテンツや有害なコンテンツに触れる子どもの数が減る」と回答しました。一方、同様のアンケートに回答した若者の3分の2が「リスクの高い機能を制限すればオンライン上での安全性は高まる」と回答し、ソーシャルメディアアプリへのアクセス禁止が行き過ぎた規制であると示唆しました。

この他、イギリス政府はソーシャルメディアアプリとは分類されないゲームプラットフォームやWhatsAppのようなメッセージングアプリに対する制限も発表することが予想されます。制限される機能は「メッセージの自動削除機能」や「位置情報共有機能」などです。

なお、スターマー首相は2026年6月の第2週に「ヌード画像の送信」に関する新しい制限を発表しました。

New plans to stop children taking, sharing or viewing nude images – GOV.UK
https://www.gov.uk/government/news/new-plans-to-stop-children-taking-sharing-or-viewing-nude-images


イギリス政府が年齢確認をどのように実施するのかについては、依然として疑問が残るとThe Guardianは指摘。顔認証、個人ID、銀行口座情報など、Ofcomがオンライン安全法を施行するために既に利用しているものが利用される可能性があります。

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