与党が8つの案で再検証を進めている北陸新幹線の敦賀より西、新大阪までの延伸ルートをめぐり、国土交通省が新たな基準で試算した費用対効果が明らかになりました。
【写真を見る】北陸新幹線 全線開業の費用対効果は東京ー新大阪間の算出で“小浜・京都ルート”がB/Cで1.1と最高値に “米原推し”の石川県の政界からは「政治的思惑」と反発の声も
今回、初めて東京から大阪までの全線が開業した場合の費用対効果が算出され、現行の「小浜・京都ルート」が「米原ルート」を上回りました。
北陸新幹線の大阪延伸をめぐっては、政府・与党が2016年に現行の小浜・京都ルートでの着工を決めていますが、自民党と日本維新の会でつくる与党整備委員会が2025年から米原ルートを含む8つのルート案で再検証を進めていて、国交省に対し全ての案の費用対効果を算出するよう求めていました。
B/C(ビーバイシー)と呼ばれる費用対効果の指標は新幹線の開業によって得られる便益を整備にかかる費用で割ったもので、数値が「1」以上となることが整備新幹線の着工5条件の1つとなっています。
■B/C 小浜・京都ルートは1.1で最高値に
関係者によりますと、今回の試算では延伸区間のみに絞った費用対効果に加え、初めて、東京から新大阪までが全線開業した場合の値が算出されました。
東京から新大阪までを一体的に評価した場合の費用対効果は、現行の小浜・京都ルートが「1.1」で最も高く、米原ルートなど他の7つのルートはいずれも「1.0」でした。
一方、延伸区間に絞れば、小浜・京都ルートは「0.5」にとどまるのに対し、米原で東海道新幹線に乗り換える案で「1.0」になったということです。
また、物価高騰分を盛り込んだ概算での建設費は、小浜・京都ルートの場合、京都駅を南北に通る「南北案」がおよそ4兆2000億円、京都駅から2駅の距離にある「桂川案」ではおよそ3兆9000億円となった一方、最も費用を抑えられるのは、米原ルートで、東海道新幹線に接続した場合の1兆3000億円でした。
■石川県のベテラン県議は「政治的な思惑がある」と懐疑的な見方
新たな試算結果について、11日の石川県議会予算委員会でただされた山野之義知事は注視する考えを示しました
